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この不調、漢方相談に行っていい?【ききたい#003】

おはようございます。養生や漢方などを取り入れてごきげんな明日のワタシをみつける「maison de megri」というメディアをつくる4人組、養生漢方コンシェルジュのmagです。

漢方薬、なんかいいらしいって聞くけど、私は行っていいのか、むしろ行くべきなのか?どうなんやろ?と悩んで数年過ごした私。あの頃の私が思っていた疑問に、漢方薬剤師のタケウチアツコがこたえます。

今日のききたい 「この不調、相談に行っていい?」

病院に行くほどではない不調に漢方がいい、って聞いたことはあるんだけど、私は相談に行っていいんかな。ずっと生理痛は何となく人より重めかな、とは思っていて、もし治るならうれしいんだけれど。あと不整脈が出て病院行ったら、加齢って言われた。しょんぼり。漢方、いいんかなぁ。
(質問者:30代突入、病が年齢のせいになってきたmag)

漢方薬剤師がこたえます

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maison de meguri漢方養生コンシェルジュ 漢方薬剤師タケウチアツコです。突然ですが、あなたはいま、健康ですか?それとも病気?

どこかが悪くてお医者さんにかかっているわけじゃない(病気ではない)けど、「私は健康です!」ともキッパリ言い切れない人も多いのではないでしょうか?

疲れやすい、だるい、よく風邪を引く、食欲がない、眠りが浅い、など病名として診断はつかないけど日々の不調を感じている人も多いでしょう。

現時点では病気とは言えないものの、そのサインが出ていて、ほうっておくと病気になってしまう状態があります。この「健康」と「病気」の間のことを「未病」といいます。西洋医学ではこの健康と病気の間のグレーゾーンの状態が、病気の方に傾いたときに、診断名がつき、投薬などの治療がなされます。
うーん、なんだか病気になるのを待っているみたい。。でもこれは病名がないと保険診療ができない日本の医療の仕組みのせいで仕方のないこと。西洋医学の目的は「病気の治療」です。

東洋医学は予防医学の歴史

一方、東洋医学は「未病先防」といって、この未病の状態から体のあちこちの不調や悩みが進行して病気に進んでしまわないように、体質に合わせて、食養生や薬で手当てを行う、いわば、「病気にならないようにする」医学と言えます。
東洋医学が生まれた2000年前は今と違って、十分な検査機器や治療方法もありませんでした。ですので、人は病気にかかってしまうとそのまま助かる方法もなく死んでしまうことが非常に多かったのです。皇帝など高貴な人の命が非常に貴重だった時代、最も位の高い医師は「未病のうちに治す」ことが求められ、長い年月をかけてその方法が研究され続けてきました。

未病のサインを見逃さない

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「いつも手足が冷えている」「むくみで毎日足がパンパン」「生理の時は痛み止めを飲むのは当たり前」。。。。「でも、まあ、いいか」
と日々忙しく、体のサインを「当たり前」に感じてしまうように過ごしていると、自分の体のことにどんどん鈍感になって行きます。体調がいつも乱高下してている状態だと、些細なサインを見逃して、大きく体調が崩れるまで手当できず、不調を長引かせることになります。
さらに年齢を重ねるにつれて、次第にいつもの不調が病気に進行してしまい、後で取り返しのつかない状態になりかねません。

女性は養生が向いています

そもそも女性は毎月の生理によってホルモンの影響を受けやすく、このホルモンバランスのちょっとした乱れによりほてりやむくみ、冷えやイライラなど色々な症状が起こりやすいのです。また男性に比べて、ホルモンやストレスの影響によって自律神経に問題を起こしやすいとも言われています。ふとしたことで心と体が変化をしやすい女性には、特に病気にならないように養生をオススメしたいのです。

養生というと堅苦しく感じるかもしれませんが、「小さなサインの段階で温める、早く寝る、食べ過ぎないなどの簡単な手当てをして、病気にならないようにするための知恵」です。

養生で病気にならないようにするというのは何があってもどーんと揺らがない病気にならない体を目指す、のではなく、自分の体の些細なサインにいち早く気づき、体質に合った手当てをすることで、季節や年齢、日々のストレスなどに変化する体調の幅を心地よい程度の幅に収めらることを目指すものです。

そのためにも、病院では異常はなかったけど不調の気になる方、未病のサインを見つけた方は、漢方相談ももちろん選択肢に入れていいと思います。
これを読んでくださった女性の皆さん、元気な時こそ心と体の様子を観察し、自分のニュートラルを知っておいてくださいね。


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