2022年8月に読んだ小説TOP3
こんにちは。
2022年から小説を読むのにはまっています。
毎月恒例になってきた、先月読んだ本を紹介します。
8月の読了は10冊でした。
その中から厳選して、特におすすめの3冊を紹介します。
ちなみに私が8月に読んだ本はこちらです。↓
それでは、この中からTOP3を紹介していきます。
1. 村田沙耶香 「地球星人」
私の好きな作家さん、村田沙耶香さんの『地球星人』。
村田沙耶香さんは、以前『コンビニ人間』を読んで好きになり、2冊目としてこの本を読みかけたことがあるのですが、一度挫折してしまいました。
今回、二度目のチャレンジだったのですが、すごく刺さりました。
あらすじ
感想
万人向けではないかもしれませんが、私はめちゃくちゃ刺さり、図書館の本を借りて読んだのですが、読み終わった後、本屋さんに買いに行きました。
一度目に読んだ時は、序盤の、自分を魔法使いや宇宙人と思ってる子供達のところで、なんか暗い話だなと思って挫折してしまいました。
でもその後に、「生命式」や「殺人出産」を読み、村田沙耶香作品に耐性(?)が付いてから読んだら、夜更かししてほぼ一気読みでした。
特に、
という箇所あたりから、この地球の見え方が、なるほどそうだったんだ!と思わされて、まさに「宇宙人の目がインストール」されてしまった気がします。
さらに、主人公は、周りの地球星人達が、働いたり、子供を生産して育てることを喜んでやっているのを、ちゃんと洗脳されているからと思っていて、自分もちゃんと洗脳されていればもっと生きやすかったのに、早くちゃんと洗脳されたい。と思っているところも面白いです。
働くことが好きじゃなくて、子供もまだ産んでない30代の私には、「わかるー」の連続でした。
他の細かい部分でも、センスが炸裂していて、共感と、ぶっ飛んでて笑っちゃうの連続でした。
これは間違いなく、「名刺代わりの小説10選」に入るくらい好きな小説です。
こちらもおすすめ
村田沙耶香さんの作品を初めて読む方には、まず「コンビニ人間」がおすすめです!!似たようなテーマですが、あまりぶっ飛びすぎることもなく、読みやすいです。
「コンビニ人間」の次は、短編集なら「生命式」、中編なら「殺人出産」をおすすめします。この2冊は、村田沙耶香作品の「正常って何だろう?」と常識を疑ってしまう世界観が味わえて面白い本です。この2冊が好みでしたら、「地球星人」も面白いと思います!
2. 呉勝浩 「爆弾」
2022年上半期、第167回直木賞候補作です。
他の直木賞候補作、受賞作も読みましたが、私は今のところ、この「爆弾」が一番好きです。
あらすじ
感想
呉勝浩さんの本、直木賞候補作ということでこの本で初めて読んだのですが、続きが気になり過ぎて止まらない面白さでした!
このままだと、夜更かしして朝まで読んでしまうと思い、なくなく途中でやめて翌日に続きを読みました。
謎解き要素もあるので、ミステリ好きな方にはおすすめです!
3. 太田愛 「犯罪者」
上巻は6月に読了し、下巻をやっと8月に読むことができました。
上巻も6月のTOP5に入れたのですが、やっぱり下巻も面白くて8月のTOP3に入れたいと思います。
あらすじ
感想
かなりの長編ですが、こちらも続きが気になり過ぎて止まらなくなるし、ハラハラドキドキの小説です!
下巻の後半は、裏をかき合う心理戦が面白かったです。
少ししか出てこない人物や、細かな設定までしっかりと描かれていて、とても読み応えがあります。
シリーズものだということがわかったので、他の作品も是非読みたいと思いました。
こちらもおすすめ
シリーズ物の2作目「幻夏」と3作目「天上の葦」にも、「犯罪者」の主要キャラクター3人が出てくるそうです。
こちらの2作目、3作目も読むのが楽しみです!