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2022年7月に読んだ小説TOP3

こんにちは。
2022年から小説を読むのにはまっています。

7月の読了は14冊でした。
芥川賞・直木賞の受賞作&候補作が多めです。
その中から厳選して、特におすすめの3冊を紹介します。

ちなみに私が7月に読んだ本はこちらです。↓

ブクログ

それでは、この中からTOP3を紹介していきます。

1. 町田そのこ 「宙ごはん」

「52ヘルツのクジラたち」で2021年本屋大賞を受賞した、町田そのこさんの2022年5月に出た新刊です。

あらすじ

育ての母と産みの母。ふたりの母親に育てられた宙(そら)は、産みの母親と暮らすことになるが…。ごはんを作って食べることを通して成長していく姿を描く。

感想

未熟な親を持った子供の立場でも救われる本だし、未熟な親の立場でも、成長しようと前向きになれる本でした。

町田そのこさんの本は、大人も成長しようと勇気をくれたり、はっとさせられる言葉が詰まっています。

物語を読みながら、生きていくうえでの考え方など、学ぶことが沢山ありました。

「とにかく生きる」が最優先。
「笑って生きる」ができたら上等。

周りの人から受けた恩や愛は、いつか過去の自分と似たような状況の人に返すこと。

この本を読んで、愛情を持って自分を育ててくれた母を思い出し、いつか自分も同じように子供を育てたいと思いました。

こちらもおすすめ

町田そのこさんの作品は、こちらもおすすめです!!
町田さんの作品は、重いテーマの本が多いですが、ハッピーエンドだし、読んだ後には、「自分も与える側になりたい。成長したい。」と思える本ばかりなので、おすすめです!


2. 高瀬隼子 「おいしいごはんが食べられますように」

2022年上半期、第167回芥川賞受賞作です。
さすが芥川賞、凄かった…。
タイトルでほっこり系かと思ったら、全然違いました。
でもほっこり系よりも私は好きです。

あらすじ

職場でそこそこうまくやっている二谷、皆が守りたくなるような存在で料理上手な芦川、仕事ができてがんばり屋の押尾。心をざわつかせる、仕事+食べもの+恋愛小説。

感想

短めの作品で、ほぼ一気読みでした。
仕事できない人がいる職場での人間関係の話なのですが、食べ物に関するソーシャルプレッシャーとか、弱いものが勝つ社会とか、今の日本が凝縮されていて気持ち悪かったです。

どことなく「凪のお暇」っていう漫画に雰囲気似てる気がしました。

こんな作品書けるなんて、高瀬隼子さんってどんだけ繊細なんだろうって思いました。
高瀬さんって私と同い年(1988年、34歳)なので、それで共感できるところが多いのかも?と思いました。

高瀬隼子さんの本、この本が初めて読んだ本なので、他の本も読みたいと思いました。


3. 寺地はるな 「カレーの時間」

寺地はるなさんの2022年6月に出た新刊です。
TOP3まで全て、ごはん系の本になってしまいましたが、ごはん系の本が特別好きっていうわけではなくて、偶然です。

あらすじ

ゴミ屋敷のような家で祖父・義景と暮らすことになった孫息子・桐矢。カレーを囲む時間だけは打ち解ける祖父が、半世紀の間、抱えてきた秘密とは-。終戦後と現在、ふたつの時代を「カレー」がつなぐ絶品“からうま”長編小説。

感想

最初は、祖父が時代錯誤で、昔の価値観を押し付けてきたり、横柄な態度をとる、嫌な老人にしか見えなかったのに、祖父の物語を読むにつれ、祖父は祖父なりの事情があったんだなと思い、嫌われてしまうことがかわいそうになりました。

そんな祖父が、孫に「ジジイみたいな生きもん」を略して「ジジモン」と呼ばれていて笑ってしまいました。

私も、周りにいる横柄なおじさん達のこと、嫌だなと思ったいたけれど、おじさん達もそれぞれに物語があって、時代についていけてないだけなのかもしれないな…なんて思いました。
そんなふうに見方を少し変えさせてくれる小説でした。


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