「主食問題 炊飯編」 ~ 田植えからの精米の話。
「主食問題」の「お米編」「炊飯道具編」と続き、やっと「炊飯編」に入ったものの1度にまとめきれず分割する事にいたしまして、「お米選び」からのスタート、続いて今回の「精米編」でございます。
なぜか田植えからの精米のお話になりました。
おはようございます。
ゆりぽむ@まいにち朝ごはん。です。
お米を炊いて食べる、ただそれだけの事になぜこんなに長ったらしく熱く語ってるんだ?の主食問題ですが、それほどまでに私を悩ませる朝ごはん。
ああ、考え出したらキリがない。
本日2本目の投稿になりますが、どうぞよろしくお願いいたします。
ここまでの主食問題まとめ
「主食問題 ~ お米編」
・主食を摂るのが1日1度、主に朝食である事。
・米、パン、麺etc 主食は基本何でも良い、からのまずはお米の話。
・米1合で炊けるご飯は340gで私が食べるご飯は75gと少量である事。
・の割りにお米が好きで、米は色んな産地の米を購入食べ比べをするほど。
・玄米で購入し家で精米をしている。
・雑穀が好きすぎる雑穀マニア(資格も保有)
・炊飯器が無い家である。
「主食問題 ~ 炊飯道具編」のまとめ
・炊飯に使う道具は鍋。
・シリット社のミルクポットとの出会い。
・ミルクポットが気に入りすぎて熱くブログで語りまくる。
・シリット社の公認サポーターになってしまう。
・シリット社の炊飯専用鍋ライスクッカーを貰って愛用する事10年。
・長谷園のかまどさんを半永久的に友人より借り受ける。
・かまどさんが気に入り愛用中。←いまここ
「主食問題~お米選び」のまとめ
お米が炊きあがるまでの流れ
0.お米を選ぶ。
1.精米する。
2.雑穀を選ぶ。
3.洗米する。(雑穀も洗う)
4.お米を水に浸水し吸水させる。
5.炊飯する。
6.蒸らす。
7.混ぜる。8.お茶碗に装う(よそう)。
9.配膳、食事。
を1度に書こうとしたら長くなりすぎたので分割する事に。
「お米を選ぶ」が前回投稿分です。
今回は、お米が出来るまでの流れと共に精米のお話です。
そもそも「米」って何?
稲(イネ科の植物)の果実である籾(もみ)から外皮(籾がら)を取り去った粒状の穀物を「米」と言い、穀物の一種。
つまり、イネの種子と言う事です。
イネはトウモロコシ、コムギと共に「世界三大穀物」と呼ばれています。
田植えからお米の収穫まで。
私の実家は農家ではないのですが、育った環境は農家の多い土地だったので子供の頃から田んぼ作業を見るのは結構身近だった様に思います。
収穫までの流れを、以前田植えを行った岡山の田んぼの写真と共にお送りしていきますね。
■収穫まで
種を蒔いて苗を育てる(4月頃)
これは岡山産のヒノヒカリと言う品種の苗です。
田植え~苗を植えていきます。(4~5月)
植える時は3~4本をひとまとめに植えていきます。
機械で田植えを行う事が殆どですが「棚田」など機械が入りにくい場所や狭い所は手植えで行っています。
稲の育成(5~9月)
稲を守るための管理や、除草、畦などの整備といった様々な作業を行いながら稲を育てていきます。農家の方に感謝です!
収穫 ~刈り取り(9~10月)
あの小さかった苗がこんなに立派に育っています。
1本の苗から100~200粒のお米が収獲できます。
刈り取ってすぐの稲の水分は20~25%程度あるため米が変質してしまうので、15%程度になるまで乾燥させる必要があります。
乾燥させる事により、その後の籾殻(もみがら)を取り除く「籾すり」の時にお米が砕けにくくなります。
乾燥の方法は、乾燥機による機械乾燥と天日干しの2種類があります。
写真は昔ながらの「稲架掛け(はさがけ)」による天日乾燥です。
今では天日干しのお米は少なくなりましたが、天日干しは時間をかけてじっくり乾燥させる事で稲穂の油分や栄養がしっかり米粒に入っていきます。
乾燥させた稲の穂先から籾(もみ)を落とす作業が「脱穀(だっこく)」です。これも現在は機械で行う様になっています。
稲刈りを機械で行う場合は天日干しと順序が異なり、稲刈りと脱穀が同時に行われるので、後から機械乾燥の流れになります。
籾のついた状態はまだお米として口にすることが出来ませんので、最後の作業「籾摺り(もみすり)」を行ってやっと玄米のお出ましです。
田んぼを作って、苗を植えて育てて稲刈り&脱穀、籾摺りを行った後のものがいわゆる玄米です。
と言う事で玄米が出来るまでのお話でした。
そんな玄米を食べやすくするための工程として「精米」があります。
精米って何?
「精米」と書いて「せいまい」と読みます。
籾殻を取り除いただけのものを「玄米」と言い、玄米の茶色い部分「糠(ぬか)」を取り除き、お米を白くすることを精米と言います。
私は玄米で購入しているので、玄米食じゃない日は精米を都度行っています。1合炊くなら1合の仕上がりになる様に精米します。
私は白米よりも分搗き米が好きでして、好みは5~7分あたりです。
分搗き(ぶづき)って何?
精米によって白米にしていく過程の中で、完全に糠を取り除くのか少しだけなのかを調整する事が出来ます。
それが「分搗き(ぶづき)」や「精米度合い」とよばれるものです。
分搗きの数字が低いほど糠の残存率が高いと言う事になるので、3分搗きとあれば3割程度の糠を削っている、という形です。
さて、そんなお米は玄米か白米の二択となる事が殆どなので、分搗きで食べたい場合は下記の方法があります。
購入したお米屋さんで精米して貰う
コイン式の精米器(農協、スーパーやホームセンターなどに設置)
家庭用精米器の利用
次回はそんな家庭用精米器を使った精米のお話です。
あとがき
田植えの事書いてたら長文化問題に発展してしまいまして、精米機の話は次回にと言う事にいたしました。
と言う事でそろそろ田植えも終った時期で水田を見る事が出来る季節です。
私の住んでいる土地には棚田が結構あり、ドライブがてら見に行くのが楽しみになっています。
ちなみに…1合のお米は何粒のお米になると思いますか?
米粒の大きさや玄米か白米かによって違いますが
答えは、
6500粒前後
粒の大きさにもよるのでその差があるのですが、概ねこのぐらいなんです。
1本の苗から100粒~200粒採れるので、1合あたり32~65本の苗が必要になと言う事ですよね。
真ん中あたりで48本ぐらいって事にしておきましょうか。
お茶碗1杯のごはん、私の場合は75gを粒で考える1500~1600粒って所でしょうか。
冒頭で触れていますが、お米は稲の種子です。
種子は命の源。
お米を口にすると言う事は理屈とか関係なしに、ただただすごい事なんだよね、といつも思いながら噛みしめています。
今年も元気に稲が育ちますように。