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「詩の本」を読んで

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2021年2月からnoteに自作詩を投稿しています。詩を書きだしたのがその前年20年12月から…という詩も文学もまだまだ勉強途上。そんな私が読んだ古今の詩集、詩に関する本を読んだ…
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2023年6月の記事一覧

■心のささえである自分の詩

■心のささえである自分の詩

「詩の本」を読んで(31)

◇黒田三郎「詩の作り方 」 明治書院、1993年5月刊)

僕は2020年暮れから詩を書き始めた。読み始めたのもその1-2カ月ほど前で、まだ3年に満たない。
何度も書いてきたが、「現代詩」に関心を持ったきっかけは、北村太郎の存在をたまたま日経新聞の文芸欄で読んで知り、その半生を描いたドラマ「荒地の恋」(WOWOW制作、アマプラ配信)を見て、詩と詩人たちの生き方に興味を

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■ストレートな言葉の重み

■ストレートな言葉の重み

「詩の本」を読んで(30)
どこかの週刊誌か新聞の書評を読んで初めて存在を知った詩人である。
2019年に92歳で亡くなった放浪詩人の著作2点。エッセーが中心で、詩は少ないが、いずれもその戦中、戦後の生活体験からにじみ出た内容である。「木賃宿に-」は絶版だが、復刊された「放浪の唄」ともども図書館で借りて読んだ。

先に、相田みつをのことを「■平易であることの、どこが悪い?!」と書いたが、この放浪詩

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