「時間枯渇の罠」・・時間の感じ方が人によって変わるという事実
今日は、「時間の感じ方って、人によって違うらしい!」という話を少し備忘録としてメモ。
時間の歪み研究は、イギリスやアメリカで多く研究されています。オックスフォード大学の2015年の最新研究によると、
「ストレスの度合いで、人の時間の感じ方にバラつきがある」という結果がでています。
◆研究
方法:様々なストレステストをした1396人の被験者について、ストレス数値の順に4つのグループを分け、「3時間」という自由時間を与え、時計の無い部屋で各自自由に時間を過ごしてもらった。その後、過ごした時間がどのくらいだったかを問いた。
結果:
・ストレスの数値が優位に高かったグループは、平均「2時間20分」と答えた。
・ストレス数値が一番低かったグループは、平均「3時間42分」と答えた。
・ストレス数値の一番低かったグループとストレス数値の高いグループの普段の仕事量や仕事の時間を比較すると、有意差はなかったものの、心理学テストビッグファイブの「開放性」の度合いや「誠実性」の度合いに有意差がみられた。
◆まとめ
そう。ストレス数値の低いグループは、自由に過ごした時間を実際の時間よりもかなり多く感じていて、ストレス数値の高いグループは、実際よりもかなり少ない時間に感じていたのです。
そして、それらのストレス数値の度合いというのは、実際の仕事量や仕事をする日々の時間には比例せず、「誠実性」や「開放性」に比例(反比例?)していたのです。
これ、おもしろいですね。
つまり、ストレス度合いで、時間の歪みが出てしまうということで、しかも、仕事量や仕事をする総時間はあまり関係ないのです。驚き。
つまり、ストレスを低下させるためには、「自制心を高める」ことがここでも重要と証明されたようなものです。
「体を鍛えよう!」、「労働時間を減らそう!」という前に、「心鍛えたほうがいいんじゃね?」ということかもしれません。
ということで、やはり以下の本読むといいかも。
参考:
ちなみに、心理学の基礎を網羅したい方におすすめは、以下。心理学の構造と仕組み、心理系用語の概要がすべて学べます。が、日本語訳が微妙なのよね。
2万越え!高けーという人も多いと思うので、脳科学も網羅した、以下もおすすめ。わかりやすいです。しかし、Kindle出せ~~!と声を高々とあげたい。
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嬉しいです^^
美味しいコーヒーと一緒に今後の医療談義をしたいなと思います。