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『ティール組織』をざっくりまとめてみる

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⑥『ティール組織』ざっくりまとめ:「進化型(ティール)」(p73~87)

⑥『ティール組織』ざっくりまとめ:「進化型(ティール)」(p73~87)

衝動型(レッド)、順応型(アンバー)、達成型(オレンジ)、多元型(グリーン)は意識の「第一段階」である。その段階にいる人々は、自分たちの世界観だけに価値があり、他の人々は間違っていると考える。

進化型(ティール)パラダイムに移行して初めて、意識は「第二段階」となり、意識は世界に対処するため複雑で洗練された方法に向かって進化することを認識する。

進化型(ティール)への移行を引き起こすのは「自分自

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⑤『ティール組織』ざっくりまとめ「発達段階について」(p64〰p72)

⑤『ティール組織』ざっくりまとめ「発達段階について」(p64〰p72)

衝動的(レッド)〰進化的(ティール)の発達段階は、それぞれ特定の文脈に順応している。発達段階の間で優劣がつくものではない。

段階と色に関する議論は現実の抽象化にすぎない。人類は非常に複雑な存在であり、一つの段階に収束できるものではない。

たとえば、達成型パラダイムに基いて行動するようになったとしても、時と場合によっては順応型や衝動型のパラダイムで行動する能力は持っている。

また、多元的パラダ

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④『ティール組織』をざっくりまとめてみる‐多元型(グリーン)組織(p52~p63)

達成型(オレンジ)パラダイムの「成果主義」に対し、多元型(グリーン)パラダイムでは、「人生には成功か失敗か以上の意味がある」という価値観に変化する。

多元型では人々の感情に極めて敏感になり、あらゆる考えは等しく尊重される。そこでは、公平・平等・調和・コミュニティー・コンセンサスが求められる。

多元型の見方で自発的に動くためには、だれとでも密接で協調的なつながりを築く努力が必要だ。

多元型は、

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『ティール組織』をざっくりまとめてみる③達成型(オレンジ)組織について(p42~52)

『ティール組織』をざっくりまとめてみる③達成型(オレンジ)組織について(p42~52)

順応型パラダイムの後に現れたのが「達成型(オレンジ)パラダイム」だ。

達成型パラダイムは相対的な世界観をもつ。そして、「これは他のものよりもうまく作用する」という有効性により意思決定がされる。最善の選択は最大の成果をもたらすものだ。また、認識の変化により可能性を理解できるようになる。

達成型パラダイムでは世界を中心にものごとを考え、個人は自由に真実を追究できるようになった。経験的に証明や観察が

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『ティール組織』をざっくりまとめてみる②(p24-p41 )

変化するパラダイムー過去と現在の組織モデル

組織のタイプは、その時代の人々の世界観と結びついていました。
人類の意識が新しいステージに入るたび、人々の協力体制も変革が起こり、新たな組織モデルが生まれてきたのです。

以下、過去の人類の世界観の変化と、それに伴って生まれてきた組織の特徴をまとめていきます。

・受動的パラダイム(無色)
 家族・血縁関係という最小単位。分業を必要としない。したがって

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『ティール組織』を100分の1にざっくりまとめてみる〜「はじめに」

『ティール組織』を100分の1にざっくりまとめてみる〜「はじめに」

『ティール組織』をざっくりまとめてみます。(書き始めた理由はこちら)

今回は「はじめに」(〜p22まで)です。先は長い・・・。

「はじめに」

わずか200年にも満たない間に、

現代の組織のあり方が人類に大きな進歩

(未曾有の富、多くの平和、高度な医療システム、万人が受けられる教育、世界的な非営利組織・・・など)

をもたらしました。

しかし、現代の組織は限界に近づいていると考える人は多

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『ティール組織』を100分の1にざっくりまとめていく(次回から)

『ティール組織』を100分の1にざっくりまとめていく(次回から)

「早くも今年のビジネス書大賞決定か!?」と、まだ昨年のビジネス書大賞も決まっていないのに大変話題になっている、

『ティール組織』(フレデリック・ラルー著、鈴木立哉訳、英治出版)

というビジネス書を先月読みました。

これが、めっちゃ分厚いのですが、めちゃくちゃ面白い。

オビ文言には

・組上下関係がない

・売上目標も予算もない

・(それでいて)圧倒的な成果をあげる組織が世界中で現れている

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