林拓馬(編集者)

書籍編集者 ビジネス書、小説などを担当しています。 書店員が選ぶ小説新人賞「本のサナギ…

林拓馬(編集者)

書籍編集者 ビジネス書、小説などを担当しています。 書店員が選ぶ小説新人賞「本のサナギ賞」担当。 1989年生まれ。富山県出身。一児の父。

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「ハフポストブックス」が生まれた日

そもそもハフポストを知らなかった  「来週、ハフィントンポストの竹下さんが打ち合わせに来るの。NewsPicksBookみたいにできたら面白くない?」 2018年の3月、社長の干場が編集会議でいきなり言った。 「誰か興味ある人いる?」 と言われたので、僕は思わず手を挙げる。 条件反射的なものだ。 何となく面白しそう。それ以上の考えがあるわけではなかった。 そもそも、「ハフィントンポスト」が何かも知らないのだ。 何となく緑色。それ以上のイメージがあるわけで

    • つよいタイトル よわいタイトル

      そんなの ひとの かって 僕もそう思います。 でも最近、 「結局生き残るのは強いもの」という 話を聞いてから、強さについて考えています。 マガジン→編集3年目の! 僕が主に編集するのは、ビジネス書。 先日ある大型書店に行って、様々なビジネス書を「強いか? 弱いか?」という目で眺めてみました。 そのとき、気づいたことがありました。 それは、強い!と僕が感じたタイトルには、 「攻める系」と「堂々系」があるということです。 まず、「攻める系」 読者

      • 全然noteが続かないので、note部をつくってみた

        《noteを書こうと思っているけど、全然進まない》気がつけば、noteを4ヶ月書いていない。 2日に1回は「書かねば」と思う。でも、結局書けないでいる。 そんな状態が130日以上続いている。年を越しても変わらなかった。 だから、僕はもうnoteを書くことをあきらめた。 とはいえ、なぜか「書かねば」という強迫観念はある。 何か、書かないと未完了な感じがする。なにかが歯にはさまったまま日々過ごしている気がする。 それが不安なのかもしれない。 《自分の意思だけで続けるのは困難だ

        • 1歳半の息子と父子帰省したら、思ったより大変だったけど、満喫できた。

          ・1歳半の息子と富山へ5日間父子帰省した ・新幹線は、ほぼ座っていられない ・帰省中はほぼ、常につきっきり状態 ・祖父母や友達と色んな経験ができた ・【提案】→新幹線は最後尾の席を予約 ・1歳半の息子と富山へ5日間父子帰省した 8月末に、1歳半の息子と父子帰省をしました。埼玉から富山へ、5日間の夏休みです。 ゆっくりしよう、と思っていたものの、子どもと二人きりの帰省は想像よりも大変でした。 でも、親子共に休みを満喫できました。 その夏休みの思い出を書いていま

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        • 『ティール組織』をざっくりまとめてみる
          7本
        • 編集3年目の!
          1本

        記事

          山口絵理子さんの話を聞いて「信頼」と「責任」について考えた

          ・MOTHER HOUSE 山口絵理子さんの講演へ ・頑張ったら頑張っただけ報われる仕組み ・人でしか付加価値が出せない時代に ・「信頼のお返し」最初は自分から信頼する ・【提案】責任を持ち意思決定→信頼を得る MOTHER HOUSE 山口絵理子さんの講演へ 9月24日に行われた朝日地球会議にて、山口絵理子さんとHUFFPOSTの竹下隆一郎さんのお話を聴きました。 ただ、私はMOTHER HOUSEのことを「途上国発のカバンブランド」というレベルでしか知りません。

          山口絵理子さんの話を聞いて「信頼」と「責任」について考えた

          【7/24更新】佐渡島さん・竹村さん『編集者の教科書(仮)』勝手まとめver2.1

          佐渡島庸平さんと、竹村俊介さんによる、「編集者の教科書」企画を勝手に編集していくnoteです。 7/24:質問を追記  7/23:佐渡島さん・竹村さんに聞きたいことを構成案にしてみる 7/20:noteで勝手にまとめ開始  【企画概要】 ・この1冊さえあれば誰でもフリーの編集者として活躍し始められるような本にしたい ・情報収集、企画の立て方、アポのとり方、関係者とのコミュニケーション、スケジュール管理、原稿整理、チームビルディングなど多岐にわたるので編集者に限らず多くの

          【7/24更新】佐渡島さん・竹村さん『編集者の教科書(仮)』勝手まとめver2.1

          ブックエバンジェリストになりました

          HUFFPOSTのブックエバンジェリストになりました。 もらった名刺を後輩に見せると、 「は? ブックヱヴァンゲリヲン?」 と言われました。 さて、実はHUFFPOSTさんとプロジェクトを立ち上げています。 そのプロジェククトの専任となった私は、来週から週1日でHUFFPOSTさんのオフィスに通います。 そこで一日中過ごしながら、HUFFPOSTのみなさんとコミュニケーションをとりつつプロジェクトを進め、記事やブログも書くこととなりました。 そのため、なんとあり

          ブックエバンジェリストになりました

          3週間のワンオペ育児で、新米パパ編集者におきた変化

          こんにちは。ハヤシタクマと申します。 久しぶりにnoteを投稿します。 といいますのも、実はGW明けから昨日までものっすごいバタバタしておりました。 この間の忙しさとストレスは、私の人生の中でも過去最高といっても過言ではないでしょう。 なぜならば、妻が県外で実習を受けることになり、3週間、月〜金はワンオペ育児をすることになったからです。 それまでも、家事と育児は分担し、土日には一人で息子(1歳3ヶ月)の面倒を見ることもあったので多分大丈夫と思って

          3週間のワンオペ育児で、新米パパ編集者におきた変化

          「働き方」を考える2つのヒント

          先日、コデアルさんが主催する「働き方カンファレンス」に行ってきました。 株式会社LIFULL FaM  秋庭 麻衣さん、ダイヤモンドメディア株式会社  岡村 雅信さん、エッグフォワード株式会社 金沢 慎太郎さん、ミクロエコノミスト 是枝 俊悟さん、株式会社アカツキ 坪谷 邦生さん、という多様な働き方とそれを推奨する組織のゲストを招き、コデアル株式会社の愛宕さんがモデレーターをつとめ、「複業」や「共働き」など理想の働き方について議論する濃厚な時間でした。 議論も、質疑応答も

          「働き方」を考える2つのヒント

          ⑥『ティール組織』ざっくりまとめ:「進化型(ティール)」(p73~87)

          衝動型(レッド)、順応型(アンバー)、達成型(オレンジ)、多元型(グリーン)は意識の「第一段階」である。その段階にいる人々は、自分たちの世界観だけに価値があり、他の人々は間違っていると考える。 進化型(ティール)パラダイムに移行して初めて、意識は「第二段階」となり、意識は世界に対処するため複雑で洗練された方法に向かって進化することを認識する。 進化型(ティール)への移行を引き起こすのは「自分自身のエゴから自らを切り離す」ことだ。 自らのエゴと距離をとることで、「恐れ、野

          ⑥『ティール組織』ざっくりまとめ:「進化型(ティール)」(p73~87)

          ⑤『ティール組織』ざっくりまとめ「発達段階について」(p64〰p72)

          衝動的(レッド)〰進化的(ティール)の発達段階は、それぞれ特定の文脈に順応している。発達段階の間で優劣がつくものではない。 段階と色に関する議論は現実の抽象化にすぎない。人類は非常に複雑な存在であり、一つの段階に収束できるものではない。 たとえば、達成型パラダイムに基いて行動するようになったとしても、時と場合によっては順応型や衝動型のパラダイムで行動する能力は持っている。 また、多元的パラダイムの人に囲まれている場合、自分が十分にそのパラダイムの世界観に達していなくても

          ⑤『ティール組織』ざっくりまとめ「発達段階について」(p64〰p72)

          ④『ティール組織』をざっくりまとめてみる‐多元型(グリーン)組織(p52~p63)

          達成型(オレンジ)パラダイムの「成果主義」に対し、多元型(グリーン)パラダイムでは、「人生には成功か失敗か以上の意味がある」という価値観に変化する。 多元型では人々の感情に極めて敏感になり、あらゆる考えは等しく尊重される。そこでは、公平・平等・調和・コミュニティー・コンセンサスが求められる。 多元型の見方で自発的に動くためには、だれとでも密接で協調的なつながりを築く努力が必要だ。 多元型は、ポストモダニズムの学術思考、非営利組織、社会事業家、地域社会活動家の中によく見ら

          ④『ティール組織』をざっくりまとめてみる‐多元型(グリーン)組織(p52~p63)

          『ティール組織』をざっくりまとめてみる③達成型(オレンジ)組織について(p42~52)

          順応型パラダイムの後に現れたのが「達成型(オレンジ)パラダイム」だ。 達成型パラダイムは相対的な世界観をもつ。そして、「これは他のものよりもうまく作用する」という有効性により意思決定がされる。最善の選択は最大の成果をもたらすものだ。また、認識の変化により可能性を理解できるようになる。 達成型パラダイムでは世界を中心にものごとを考え、個人は自由に真実を追究できるようになった。経験的に証明や観察ができないものはなかなか信じられない。また、「目標を達成すれば幸せになるはずだ」と

          『ティール組織』をざっくりまとめてみる③達成型(オレンジ)組織について(p42~52)

          『ティール組織』をざっくりまとめてみる②(p24-p41 )

          変化するパラダイムー過去と現在の組織モデル 組織のタイプは、その時代の人々の世界観と結びついていました。 人類の意識が新しいステージに入るたび、人々の協力体制も変革が起こり、新たな組織モデルが生まれてきたのです。 以下、過去の人類の世界観の変化と、それに伴って生まれてきた組織の特徴をまとめていきます。 ・受動的パラダイム(無色)  家族・血縁関係という最小単位。分業を必要としない。したがって、組織も存在しない。自己と他人、自己と環境の区別がつかない。紀元前10万年〰5万

          『ティール組織』をざっくりまとめてみる②(p24-p41 )

          『ティール組織』を100分の1にざっくりまとめてみる〜「はじめに」

          『ティール組織』をざっくりまとめてみます。(書き始めた理由はこちら) 今回は「はじめに」(〜p22まで)です。先は長い・・・。 「はじめに」 わずか200年にも満たない間に、 現代の組織のあり方が人類に大きな進歩 (未曾有の富、多くの平和、高度な医療システム、万人が受けられる教育、世界的な非営利組織・・・など) をもたらしました。 しかし、現代の組織は限界に近づいていると考える人は多くいます。 組織の底辺で働く人にとって仕事とは「恐ろしく退屈」なものであり、

          『ティール組織』を100分の1にざっくりまとめてみる〜「はじめに」

          『ティール組織』を100分の1にざっくりまとめていく(次回から)

          「早くも今年のビジネス書大賞決定か!?」と、まだ昨年のビジネス書大賞も決まっていないのに大変話題になっている、 『ティール組織』(フレデリック・ラルー著、鈴木立哉訳、英治出版) というビジネス書を先月読みました。 これが、めっちゃ分厚いのですが、めちゃくちゃ面白い。 オビ文言には ・組上下関係がない ・売上目標も予算もない ・(それでいて)圧倒的な成果をあげる組織が世界中で現れている と書かれています。 従来の組織・マネジメントの常識を覆す膨大な事例を体系的

          『ティール組織』を100分の1にざっくりまとめていく(次回から)