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読後寸評

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読んだ本で感じたことを綴っています。 好きな作家はラディゲですが、最近よく読むのはジェンダー論。A4用紙1枚程度で、800〜1000字程の感想文です。
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2023年3月の記事一覧

軍事アナリスト小泉悠さんの分析本「ウクライナ戦争」

軍事アナリスト小泉悠さんの分析本「ウクライナ戦争」

本(ウクライナ戦争)

遅くなりましたが、今年の正月休みに読んだ本です。ロシアによるウクライナ侵攻について考察した本で、筆者の小泉悠さんは度々メディアにも登場するロシアの軍事研究者で、敢えて侵攻ではなくウクライナ戦争としたことで、その悲惨な実態を伝えようとしたものです。

侵攻から1年を経過してなおも続くこの戦争の特集番組で、筆者がこの1年の予測が結果的に違っていたことを反省していましたが、戦争の

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働きやすい会社を、なぜ若者は辞めてしまいのか?を説いた本「ゆるい職場」

働きやすい会社を、なぜ若者は辞めてしまいのか?を説いた本「ゆるい職場」

本(ゆるい職場)(長文失礼します)

本の帯に「働きやすい会社を、なぜ若者は辞めてしまうのか?」と書かれた本です。私もこのフレーズに惹かれて買って読んでみました。
筆者の古屋星斗さんは、一橋大学大学院で社会学を専攻後、経済産業省に入省。のちにリクルートワークス研究所主任研究員となり、学生・若手社会人の就職や価値観の変化を検証しています。

ゆるい職場になった最大の原因は法改正にありました。2015

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