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読後寸評

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読んだ本で感じたことを綴っています。 好きな作家はラディゲですが、最近よく読むのはジェンダー論。A4用紙1枚程度で、800〜1000字程の感想文です。
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2021年10月の記事一覧

世界のTANGEの論文集「丹下健三建築論集」

世界のTANGEの論文集「丹下健三建築論集」

本(丹下健三建築論集)

世界のTANGEといわれた建築家丹下健三(以下敬称略)の建築論集です。戦後建築界を牽引したトップ建築家の建築論で、建築家の文章は難解だとよく評されますが、筆者が若干26歳の時に書いた最初の「ミケランジェロ頌」はさすがに読みながら難解だと思いながらも、その他の論文は勿論平易な文章ではありませんが、難解な印象でもなくきわめて理論的に主張が述べられていたと思います。

個人的に

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国内外ドラマでのジェンダー論「ジェンダーで見るヒットドラマ」

国内外ドラマでのジェンダー論「ジェンダーで見るヒットドラマ」

本(ジェンダーで見るヒットドラマ)

最近流行りのジェンダー論を、国内外のドラマを素材に書かれた本です。筆者の治部(じぶ)れんげさんはフリージャーナリストで、メディアや経営、教育、さらにジェンダーやダイバーシティなどについて執筆しています。
題材となった国内外のドラマは韓国、アメリカ、欧州、日本で、個人的にもジェンダー関係の本は興味があるので、これまで何冊か読んだ延長の感覚で読み始めました。

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