絶望を乗り越えて、ありがとう😊

ぶっちゃけ、移植後早期再発って絶望的だよね。

内心、多分頭真っ白だし、全てが意味分かんない。

なんか、「ハ?」以外に言えることもない気がする。

まぁ、その後一生治らないだろうこと、死ぬ可能性、その時をどう迎えたいか等々以前よりも考えた。

ぶっちゃけ、「再発するくらいならば、骨髄移植などしない方がよかった」とも思った。

いやさ、移植前もそう思って、リスクとベネフィットを天秤に真剣に考えたんだよね。

もちろん、他に手段がなくなったら、生存のためにやるしかない。

......

「移植後再発」

この直後の現実逃避期は良いよ。

「いや、けど大丈夫でしょ?」と思えている。

再発という事実が浸透した後も、治療反応性が改善していれば「部分的な成功」と成功の定義を変えた。

その後、過去の記憶で改善可能だったかもしれない様々なことに怒りを覚え、恨み、絶望した。

それでも、自分に今できることに全力で取り組むことで、目の前の苦しみから目を背けたのかもしれない。

しかし、現実は変わらない。

再発しなかったことにはできない。

同時に、体力も想像以上に削がれていた。

移植時に骨髄をまず完全に破壊するための抗がん剤を投与する。その後は、晩期後遺症が訪れる。

移植後1、2年でもう二度と回復しない臓器障害がどれかが大方ハッキリしてしまう。

私の卵巣の機能は戻って来なかった。

卵子を凍結保存していたし、妊娠出産はできると踏んでいたが、現実はそう甘くはなかった。

抗がん剤の後遺症は、様々な臓器に及んだ。

催奇形性のある薬で治療が続く中、私自身が妊娠するのは難しく、同時に様々な危険が伴う。

自分で妊娠できない現在、法律が変わらない限りはおそらく実子を授かる可能性は乏しい。

何故ならば、凍結保存した卵子を代理母出産することができないから。

人生設計は音を立てて崩れていった。

反抗期のように喧嘩もした。

病気になった理由を回想する中で、自分が生まれてきたことも一時は呪ったし、自分を自分たらしめる育児をした親も嫌った。

病気にならずに済んだ方法がもしあったのだとしたら、正直自分の両親の元に生まれなければ良かったのにとすら思った。

自分になんかならなければ良かったとすら思った。

別に、それまで幸せだったのにね。

慣れない土地や文化で、対応が読めないのも相まったのだろう。

「こんなはずじゃない」

そう思っていたのかもしれない。

こういうマイナスなことばかり書くと、この間がずっと辛くて悲しい日々だったように聞こえてしまう。

実際はそうじゃない。

美味しい物を食べれば、美味に心が躍った。

綺麗な夕陽を見れば、感動もした。

好きなことをして、会いたい人に時たま会って、徐々に回復してきた。

体調が改善しているのは大きいだろう。

今は違う。

今はぶっちゃけ楽しんでる。

思い返せば、どんな窮地でも楽しんでいたし、幸せだった時間がある。

状況を考えると、むしろ苦労は少ない方だったとすら思う。

結構良いことも沢山あるし、今も昔も闘病中も、治療中も、死にそうになってた時も毎回素晴らしい人々に恵まれていた。

辛い時は、とことん悲しんで、怒りを発散させることで、真っ暗な生き地獄のようなトンネルを抜けられるように思った。

そして、正直な話し、再びあの地獄のような思考や自分らしくない心情に陥るくらいなら、寿命を生贄にしてでもどうにか「自分」の精神を守りたいとすら思う。

死にたくない。

生きたい。

これらは生物として本能的に感じる。

生きたいと強く願う。

物すっごく強く願うよ!

でも、命以上に失いたくない物もあるようにも思った。

肉体が拷問に合うよりも、精神的に追い詰められて苦しむ方が、私は耐え難い。

今は長い長いトンネルの先の光にようやく達したのだろう。

やっと、友人達とも再度繋がりが増えてきた。

なんだろう。

この苦しい時期の視野が針先で開けた穴程度に極々狭いものだったとしたら、

今は開けたように感じる。

実際にはどうなのだろう?

確実に視野も行動力も、実に色々なことに以前に比べれば、開放感を感じる。

そこにある絆に、私自身が気がつけない闇にでもいたかのようにすら感じる。

この奈落の底にいる時に命綱を垂らしてくれた先輩にも心から感謝しているし、存在意義があるように感じさせてくれた教会にも感謝している。

もちろん、自分のキャリアとかを考えずに治療を任せられた環境にも感謝している。

親には当たってしまったが、病気になってしまったのはおそらく予防しようがなかったのだろう。

過酷な闘病中でも不自由なく、幸せを噛み締めながら生き続けられる環境と繋がりを与え続けてくれた両親にも感謝している。

今なら、再び本心で言える。「ありがとう。お母さんとお父さんの子供に生まれて来れて幸せだよ」、と。

そして、同時に「八つ当たりしてごめん...... それでも、ずっと支えてくれてありがとう。」

⚠️ ソースを明記した引用は大歓迎です! しかし、リライトやパクリ、投写などは避けてもらえるありがたいです。もちろん、どんな形であれ、日の目を見た方が良いので迷いますが......

自分の命を燃やして苦しみに耐え、その中でも前向きになれる術を模索して、ようやく辿り着いた光にしがみつかせてください。

ご理解感謝致します。



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