急がば回れ、紡ぐ糸

急がば回れ。

けど、あんまり遠回りや一時停止ばっかりしていると、気づけば全く前進せずに時間ばかり過ぎているかのようにすら感じる。

「焦らず……」

なんだか、ずっと自分にそう言い聞かせている気がする。

生存権が得られたように感じると、それまで一時停止していた人生で、自分だけが大きく取り残されているように感じる。

最近は、焦りや願い・希望よりも、「とにかく休ませて」と「もう無理。疲れた。」という感情の割合が高い気がする。

もうさ、苦しみたくない。

けど、全てほっぽりだして人生他人に譲るわけにもいかないし、自分で歩み続けなければいけないんだよね。

休みたい。

休むことで不利になり、可能性が狭まらない世界に行きたい。

楽しいこともあるんだよね。

やりたいことを目一杯やりたい。

最近は、「元の世界に戻りたい」と願う率が減った気がする。

今ここが今の自分の世界で、未来の改善幅が頭打ち？ あるいは、どんなに努力しようが、再発してまた何度でも同じループを歩むという自分のコントロール外のできごとが必然ですらあるかのように感じることがある。

ジリジリ改善傾向を維持できれば、いつかは大きな改善に……

今は良い。でも、永遠じゃない。

永遠などないのは皆同じ。

第一、寛解に至ってしまえば、ほんの些細な、本当にそよ風程度の変化で再発しないかもしれない。

思考のループ、現実のループ……

休みたい。

ゆっくりと何かしたい。

その「ゆっくり、無理なく」が咎められない世界で……

今……ね。

とにかく、今だけにフォーカスすることで、どうにか千切れかけた糸を、完全には切れてしまわないように保持していた。けれど、もう少し先の前向きな計画によって、糸を紡いでもう少し太く再生するのもいいかもしれない。

少し先の未来を考えて、無理のないプランを考えて、その小さな一歩を実現させようとしてもいいのかもしれない。

先ずは、目の前の一歩を大切にしよう！

今を大切に生きよう！