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春野りりん
2022年2月2日 09:06
30年前の長文レポートに最後までおつきあい下さいましてありがとうございました。当時の参考文献を掲げておきます。岡崎文彬『ヨーロッパの庭園』(昭和35年2月)創元社鼓常良『西洋の庭園』(昭和36年4月)創元社伊藤ていじ『古都のデザイン 借景と坪庭』(昭和40年9月)淡交社矢内原伊作『石との対話』(昭和41年10月)淡交社早川正夫『日本の美術 別巻 庭』(昭和42年10月)平凡社重森三
2020年6月6日 13:11
1990年、高校3年時に手書きで綴ったレポート。30年後に読み返したら、30年後の私の知りたいことが、30年前の私によって記されていて、「ふぅん!!!」と驚きつつnoteに転載しています。第3章 文化的要因による比較第2節 宗教・思想キリスト教とヨーロッパ庭園 時代は下り、キリスト教全盛の時代である中世から、ヨーロッパの庭園の話を始める。 この時代は、宗教面においては見事に開花し
2020年6月6日 15:25
さて、ここからはヨーロッパの庭園のお話です(前回はこちら☟)。第3章 文化的要因による比較第2節 宗教・思想ルネサンス精神とヨーロッパ庭園 ルネサンスとは、14世紀から16世紀にかけて、イタリアをはじめとする西ヨーロッパ諸国に興った市民的精神運動である。都市経済の発展や封建社会の崩壊に伴って台頭した市民階級は、イスラム文化や古典文化をもとにして、新たに現実的、開放的な市民文化を生み出し
2020年6月6日 15:42
1990年、高校3年の時に綴ったレポートを読み返したら、30年後の私が知りたいことが、30年前の私によって綴られていました。「ふぅん!」と驚きつつ、noteに再録しています。前回はこちら。 このように、分割と統合がルネサンスの特質である。そのため、ルネサンス庭園では、平行及び垂直関係が強調されている。例えば、ゴシック庭園の噴水は彫刻の装飾が施され、高い構造物であったのだが、ルネサンス庭園にお
2020年6月6日 16:06
「フランス式庭園と日本庭園との比較論はしばしば目にしますが、このレポートでは、英国式庭園と日本式庭園との対比を試み、両者の自然への対し方、それを生み出した彼我の土壌の相違、志向性の相違を豊富な資料に丁寧にあたりつつ考察を試みています。」との評をいただいたレポート、いよいよ最終章「イギリスの風景式庭園」のはじまりです。前回はこちら。第4章 イギリスの風景式庭園 18世紀初頭から、イギリス
2020年6月6日 16:35
「フランス式庭園と日本庭園との比較論はしばしば目にしますが、このレポートでは、英国式庭園と日本式庭園との対比を試み、両者の自然への対し方、それを生み出した彼我の土壌の相違、志向性の相違を豊富な資料に丁寧にあたりつつ考察を試みています。」との評をいただいたレポート、最終章です。第4章 イギリスの風景式庭園第1節 成立の要因(☝の続きです。) しかしながら、以上のような自然を肯定する動き
2020年6月6日 17:09
「フランス式庭園と日本庭園との比較論はしばしば目にしますが、このレポートでは、英国式庭園と日本式庭園との対比を試み、両者の自然への対し方、それを生み出した彼我の土壌の相違、志向性の相違を豊富な資料に丁寧にあたりつつ考察を試みています。」との評をいただいたレポート、最終節です。英国式庭園の考察はこちら。第4章 イギリスの風景式庭園第2節 日本庭園との比較 庭園は、一般的に形式庭園と風景式