「面影シルエット」―詩―
救急車で 天国へと
旅立った あなた
あなたの シルエット
どんな時も 私の側に いてくれる
犬と 散歩に出かければ
やさしく 犬を あやしてくれる
誰もいない空に 向かって
甘える声で 鳴く犬
服を 着替えるとき
手の届きにくい
背中のファスナーが
ツーィと 一人で上げられる
捨てられずに
大切に しまってある
あなたの スリッパ
時々置き場所が
変わってる 気がする
お仏壇に あなたが
好きだった カトレアの花を供える
いつまでも 枯れることなく
美しさを ひらめかしてる
夕食後 一人で お酒を飲む
あなたの お気に入りの
モンラッシェ・ワイン
隣りの席に 空のグラスを置き
ほんの少し ワインを注ぐ
「乾杯~」というと
中の ワインの表面が 細かく
震えるように 感じる
ベツドに 横になり
天井の 淡い光を
見つめながら 寝入ってしまう
朝 目覚めると
あなたの 匂いが
マクラカバーから
フワッと かすかに 立ち昇るよう
あなたは いつまで
私の指を 握って
私の 心の部屋に
居てくれるのだろう・・・
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