見出し画像

「母さんの熱々カキフライ」-詩―

冬がやってくると
母さんが 作ってくれた
熱々カキフライが もう一度
食べたいなぁ

父さんも 大好きだった
「夕食は カキフライよ!」
母さんが いうと 
仕事を早く 切り上げて
帰ってきて
家族 みんなで 食べたね

ボクは いつも 
パン粉づくりを
させられた
手が 真っ白になり
粉まみれ

母さんは パン粉に
こだわった
だから 衣が
シャキシャキ だったんだね

母さんが カキを揚げ始めると
その においが 部屋中に
立ちこもったよ
あの匂いは いまも
自分の 冬の匂いの中で 生きてる

子犬のルルは 
母さんの 足元から
離れず 座り込んで
見上げている
「危ないから あっちに
行ってなさい」と叱られる

タルタルソースも
母さんの オリジナルだった
深い 深い コクと味わいがあった

ソースを たっぷりかけて
たべるカキフライは
中が ジューシーで
外は カリカリ

熱い 熱い と
言いながら 
家族そろって フライを頬張る

母さんの カキフライに
もう一度 会いたいなぁ
空の上で 母さんと父さん
また カキフライ 味わってるかなぁ・・

(2022年の作品のリライトです)
#詩 #Poetry #lyric #抒情詩 #母さん #私の作品紹介 #生き方 #立山  剣 #今日のおうちごはん #賑やかし帯 #自由詩 #詩のようなもの #カキフライ

いいなと思ったら応援しよう!

立山 剣
よろしければサポートお願いいたします。いただいたサポートはクリエーターとしての活動費、制作費に使わせていただきます