「白い嘘」―詩―
陽ざしが チクチク痛い季節が
家の門の前まで
やってきた
父さんの部屋からは
庭が 見渡せる
「もう シジュカラも
巣立って しまったなぁ。。
皆 元気に 育つといいな」
父さんは ベッドの上で
訥々口調で 話す
「医者は なんて
いってた? 薬が効いて
よくなってるのか?
何で こんな病気になったのか・・・
世のため 人のために やってきたのになぁ」
「うん 薬とても 効いてるみたい
ガンが小さくなってるって」
ボクは 父さんの顔を
見ずに 下を向いて 答える
父さんに 白い嘘をついた
天国に居る 母さんも
ボクのうそを
やさしい頷きで
許してくれるだろう
庭からは 木立を通りぬけた
緑色の風が 寝室にやってきて
夏の匂いを 満たしてくれる
🐱🐱🐱🐱
最後まで 読んでいただきありがとうございます。
これからも お心をなごますような詩を投稿して
まいりますので、スキ、コメント、フォローなどを
いただければ 子犬のようになつきます
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