【詩】胡蝶
翅の千切れた蝶々、
太陽に向って翔んで逝く。
襤褸布みたいな蝶々、
逝く先さえも解らずに飛ぶ。
壊れ掛けた蝶々、
弱々しく揺らめく命。
夢の胎で踊る蝶々、
在りもしない明日へ向って生きる魂。
幻に消え逝く蝶々、
涙の水晶だけが知り得る愛。
<了>
翅の千切れた蝶々、
太陽に向って翔んで逝く。
襤褸布みたいな蝶々、
逝く先さえも解らずに飛ぶ。
壊れ掛けた蝶々、
弱々しく揺らめく命。
夢の胎で踊る蝶々、
在りもしない明日へ向って生きる魂。
幻に消え逝く蝶々、
涙の水晶だけが知り得る愛。
<了>