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韓国料理#05.韓方参鶏湯〜寒い日はこれで体を温めましょう〜
毎週見ている番組で、補陽(보양)特集をしていました。
そこで登場したのが、松の実参鶏湯(잣삼계탕)と緑豆参鶏湯(녹두삼계탕)。
なんだかんだ参鶏湯は基本の味が一番おいしいよな・・・と、思いながら見ていたのですが、そういえば昔、韓方参鶏湯(한방삼계탕)を食べたことを思い出しました。
※韓国には、中国医学をもとに発展した韓方(한방)という伝統医学があります。そのため、本記事では漢方ではなく、「韓方」と表記します。
補陽飲食(보양음식)
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韓国料理には、補陽飲食(보양음식)と言われるものがあります。
補陽とは、読んで字の如く、「陽を補う」という意味です。
韓国では古くから、陰陽五行説の影響を大きく受けてきました。もちろん食文化に関しても例外ではなく、すべての食材は天と地の気を含んでいると捉えられています。
天は「陽」、地は「陰」にあたります。
この陰と陽をバランスよく摂取するのが、健康のためには重要だと考えられています。しかし、気候の変化や体調によって、その時に摂取すべきものは変わってきます。例えば、季節の変わり目や夏の暑い時期には陽が不足しやすいといわれており、これらの時期には補陽飲食を食べるのが良いとされています。
そして、この補陽飲食の代表格が「参鶏湯」です。
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漢方参鶏湯(한방삼계탕)
◆バンチャン(반찬)
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韓国では料理を注文すると、バンチャン(반찬)といわれるおかずが出てきます。バンチャンの種類と質でお店の良し悪しが決まると言っても過言ではないほど、重要です。
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参鶏湯に欠かせないのは、キムチ、カクテキ、にんにくの漬物です。
このお店では他にも、オイコチュ(오이고추)の味噌和えがありました。
オイコチュを直訳すると「きゅうりとうがらし」という意味になります。名前の通り、きゅうりの風味がするとうがらしで、辛みは一切なく、爽やかでみずみずしいのが特徴です。
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ちなみに、こちらはキムチに似ていますが、厳密にいうとキムチではなく「コッチョリ(겉절이)」という料理です。
コッチョリは塩漬け、または、塩揉みをした白菜に唐辛子ベースのタレを絡めたものです。調理法を考えると、キムチのように長期間寝かせていないため、漬物よりも和え物に近いかもしれません。
味は、タレにもよりますが、キムチよりも酸味が少なく甘みがあるため、食べやすいと思います。触感もシャキシャキです。
◆参鶏湯(삼계탕)
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こちらが、韓方参鶏湯です。
名前の通り、韓方が入っているのが特徴です。
一般的な参鶏湯には高麗人参、にんにく、生姜、ナツメなどが入っていますが、このお店では独自に配合した韓方がさらに入っています。
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このお店の代表メニューは健康参鶏湯(건강삼계탕)と美容参鶏湯(미용삼계탕)で、前者は男性、後者は女性に合わせて配合した独自の韓方が入っていました。
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私は美容参鶏湯を注文しましたが、中からはティーバッグに入った韓方が出てきました。
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お腹の中にはもち米です。
また、鶏肉の上に乗っているのは、乾燥したナツメです。
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どこのお店もそうですが、参鶏湯は基本的に味付けはされていないため、各テーブルに置いてある塩と胡椒で、自分好みの味に整えます。
また、鶏肉に塩を付けて食べる光景をよく見ますが、個人的にはキムチやカクテキと一緒に食べる方がおすすめです。
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この韓方参鶏湯の味ですが、長時間煮込んでいるため、鶏肉はホロホロのふわふわでした。また、スープにはとろみがあって、淡白ですが味わい深くて、美味しかったです。
おかげで心も身体もポカポカになりました。