パワハラというソーシャル・スキルについて
不器用な人間なりに長年社会人を続けていれば、社会で生きるうえでのプライオリティみたいなものが自然と組み上がってくる。たとえばぼくなら、仕事に限ったことではないが、利益よりも礼節をこそ重んじたいと考えている。
年長者や上長相手にのみ礼儀正しく振る舞うのは礼節ではない。それは単に媚びか打算である。ほんとうの礼節は、たとえば下請の業者であったり若年者に対しても、等しく向けられるべきもの。だから、ぼくは新卒の若人が入ってきたとしても、ひとりの社会人として敬意を示して、なるべく敬語で