1日1000字チャレンジ#23
「長雨」
こうも雨続きだと気が滅入ってくるものだ。
どこかに出かけようにも傘をもっていると意外と不自由でいっそのこと出かけなくてもできることをしようと思い本をめくっていた。
ページをめくる乾いた音と雨が時折窓をうつ音だけが聞こえる。ニュースを報じているテレビを消してしまえば、まるで時がたつのが遅くなったかのような穏やかな空間になった。
今日はこうしてゆっくりして過ごそうと、お気に入りのクッションを持ってきて読書をしていた。集中できていたからか、気が付けば文庫の半分まで読み進ん