ヘチマを沖縄特有缶詰メイフェーアで煮た
ヘチマといえば……あの人が浮かぶ。
そう、正岡子規の絶筆三句。現代文で触れた人もいるのではなかろうか。
・をととひのへちまの水も取らざりき
・糸瓜咲て痰のつまりし佛かな
・痰一斗糸瓜の水も間にあはず
ヘチマは昔から人の生活の中にあり続けたと思うと感慨深い。
閑話休題。
よくありそうな質問Q&A
Q.ヘチマって小学校で育てた記憶はあるけど、食べれるの?
A.食べれます。また、水分量がすごく多いので茎から水を取ることもできる。沖縄ではよく食べるようだ。
Q.どのくらいのサイズがいいの?
A.さすがに右から2番目のヘチマは育ちすぎて繊維質になっており、たわしにしたり種を取るほうが良さそうだと判断し調理を諦めた。
左から2番目が調理にはちょうどいいサイズ。
Q.ヘチマってどんな味?
A.ナスにちかい。ただ青臭さはあるので濃い味で調理することと水に15分ほど浸けてアク抜きが必要。
Q.皮は剥く?
A.皮は硬いので剥く。ピーラーがあるならピーラーでやるほうが楽。
Q.メイフェーアってどんな味?
A.かなりクセが強い。匂いのクセも強い。ビーフと書いてあるがツナみたい。ジャガイモ、にんじん、玉ねぎなどが入っている。シチューっぽい。沖縄ではステューと呼ぶよう。
いざ調理🍲
缶切りが必要。今回は沖縄出身の友人宅からだいぶ前に頂き、満を持して開封。
匂いがムッッッワッッッッ!!!!
臭いとも言えるし独特とも言える。
食べれないものはカールくらいで大体のもの(過去の投稿を見ていただければわかる通りタンポポ、カリンなど調理して食す経験あり)を食べる私でも「美味しそう」とは初見では思わなかった。
ヘチマの皮を残さず剥いて1cm〜1.5cm幅にカット。今回はさらに半円形に切った。
変色防止に酢を入れた水(鍋にヘチマが水を被る程度)に15分ほど晒し、ザルで取り上げ水を切った。
鍋にオリーブオイル大さじ2程度、水にさらしておいたヘチマを入れ5分ほど炒めた。
水がでてくるでてくる。すでにトロットロ。
そこにメイフェーアを入れ、ヘチマとよく混ぜ合わせ10分ほど煮た。
完成
一切水を足してない。メイフェーア自体水分を含んだ缶詰だが、本当にシチューと変わらない。
調理例
トロトロに煮込まれたナスのようなヘチマとあんだけ臭かったメイフェーア、案外美味しい!!!!
それにしてもメイフェーア、どこかで嗅いだことある匂い……思い出せいない。
缶詰には米を入れて煮るとリゾットにもできますよ!と書いてあるのでレパートリーはありそうだ。
沖縄でのヘチマ料理の定番は島豆腐とツナ缶を炒めて味噌で煮るらしい(友人談)
次は是非そちらを試したい。
ヘチマ……良いな。