最高の教え

苦しみは救いである。

一切の苦悩は如来の祝福である。

牟尼の王者は一切の救い主。

限りない御慈悲をこの偽りの世界に余すとこなく注がれる。

一切は慈悲に満ちている。

全ては完璧である。

憂いや迷いさえ仏陀の恩寵と祝福である。

それゆえ何を恐れることがあろうか。

如何なる苦しみも苦しみからの解放だと知りなさい。

一切は穢れの浄化に等しい。

穢れがある内は決して幸福に輝くことなく。
無明であり。無知であり。鈍重であり。全てを逆さまに捉えてしまう。

然るにそれらの穢れ一切を破壊してくださるのが如来であられる。

如来は全ての衆生の幸福を願っている。
如来は全ての衆生の苦しみからの解放を願っている。

それゆえ。
我々は苦の奔流であるこの輪廻界で数多の苦難を強いられる。

然るにそれは仏陀の祝福であり。
如何なる罪悪もを滅ぼし得るこの苦しみは。
限りなく喜びに満ちたものである。

全てを反対に取り違える者はこの世で多くの苦しみを受けしめさせる。

如来は正しき者を賢者と呼び。
悪しき者。また全てを反対に取り違える者を愚者とお呼びになられた。

ゆえに汝らは賢者とならなければならない。

全てを反対に取り違えてはならない。
苦しみを苦しみとして受け取ってはならない。

明け渡した心は解放と歓喜を生じしめる。
然るにそれは限りない自由と幸福である。

まさに実感することができる。
この世の全てが如来の御慈悲であることを。
一切が如来や仏陀の曼荼羅であることを。

全ては偉大なる者の遊戯であったことを。

この世の真相はあまりに軽い。
そこに鈍重さはなく。不自由もなく。不幸も苦しみも存在しない。

全ては限りない楽と自由で満ち溢れている。

転生の巷にさすらいを現す汝らはこの苦界から完全に解脱しなければならない。

人生の意義を見つけ出さなければならない。

それこそ甚だ得難い功徳の土台。
すなわち人間という生を得た者の勤めである。

汝らは幸福を捨て去ってはならない。

幸福は汝らの自我の滅尽から生じる。

愛しき主に全てを差し出しなさい。
自我と利己とを残らず捧げ尽くしなさい。

全てを明け渡した時。
汝らはありのままの真実を観るだろう。

それが絶対なる幸福。
すなわちニルヴァーナである。

如来への祈願を以て日々の生活に従事しなさい。

如来への愛を以て日々の生活をこなしなさい。

如来への献身を以て日々の生活を営みなさい。

絶えず心の本流から溢れ出る。
如来の光輝と至福に心と自我とを正しく向けなさい。

心は常に如来の御足に置きなさい。

絶えず如来の御名を口にしなさい。

如何なる事柄に従事していようと如来から心を離してはなりません。

献身者の心が如来から離れるや否や。直ちに苦しみが生じるゆえ。あたかも命綱のように。しっかりと心を如来の御足に固定しなさい。

帰依こそ修行者の宝です。

ゆえに汝らは限りない功徳の御宝。
すなわち帰依心を甚だ堅固に保ちなさい。

帰依は三界全ての穢れを祓いたまう真に清らかな浄心である。

ゆえに汝らは如来への絶対の帰依を以て。
六道一切から解脱しなさい。

それが最高の教えです。