2月の地震
先月も特に大きな地震はなかったものの、10年に1度の寒波が到来し、全国的に凍結や大雪となり、多数の車の立ち往生が発生したほか、鉄道など交通障害が発生しました。日本近海では小笠原諸島の西之島でおよそ3か月ぶりに噴火が確認されたり、トカラ沖や伊豆諸島南方沖の海底火山が活発化の傾向を示しています。ヤフー天気の災害カレンダーをみると2月も豪雪被害が起こっていますし、中旬に目立った災害はありませんが、最初の週と下旬には過去に神奈川を震源とする地震や海外ではニュージーランド、これは東日本大震災のあった年でした。インドネシアやチリでは日本にも津波の影響が出るような大地震が起こっていました。
緊急地震速報の運用が開始されて以来、ほぼ毎月のように日本のどこかで緊急地震速報の音が鳴っている気がしますが、先月は6日に発生した石川県能登地方のみでした。29日には緊急地震速報は鳴らなかったですが神奈川県西部の深さ150kmを震源とする地震が起きました。気象庁が発表した緊急地震速報(警報)の2月の回数は、平成20年から令和4年まで順に、0、0、1、0、3、2、0、1、0、0、0、1、1、1、0回で、震央地はそれぞれ沖縄本島近海、佐渡、茨城県北部、千葉県東方沖、十勝地方南部、栃木県北部、徳島県南部、胆振地方中東部、茨城県南部、福島県沖でした。今年は、関東大震災から100年にあたり、気象庁に特設サイトが設けられていました。
株式市場的には卯年は「跳ねる」の格言どおり過去約7割はその年の終値が前年末から上昇していますが、東日本大震災のあった2011年はさすがに下げていますし、アメリカのインフレ、利上げの動向から景気後退局面を迎えるとされています。ウォール・ストリート・ジャーナルによると、アメリカは経済成長を多少減速させるが、なるべく景気後退は引き起こさずにインフレを抑えるように軟着陸を試みているようですが、これがなかなか難しく、過去にもやはり戦争など不測の事態によりハードランディングを余儀なくされた例があるようです。今月でロシアのウクライナ侵攻から1年経過し未だ先行き不透明感が満載です。円安の方は昨年10月に1ドル150円台をつけて以降、それ以上の円安にはならず、先月は1ドル130円前後で落ち着いていました。岸田内閣は今月にも日銀総裁後継人事案を国会に諮るとみられていますが、新総裁が異次元の金融緩和をそのまま引き継ぐのか、あるいは軌道修正を図るかによって、国内外の金融市場は大きく変動するとみられています。特にドル円の金利差が是正されるとなると円相場も大きく変動することが予想されます。にしても異次元の少子化対策、あの育児中のリスキリング、育児をしたことのない政治家の考えそうなことだって批判されていましたけど一体どういうあれを想定されているんでしょうかね。ユーキャンで家事の合間に何か資格でも取る算段のつもりくらいの認識なんでしょうか。