![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139099171/rectangle_large_type_2_087faff29f81ebfd3bce80db3cc1930c.jpeg?width=1200)
春(?)
僕の中で、毎月一日は「和歌の日」。
今回は、『東海道中膝栗毛』(十返舎一九/著)の作中で北八が自作発言した、こちらの歌[↓]が紹介された。
...という訳で今月も、こちらの記事[↑]に掲載された浮世絵を鑑賞しつつ、イタリアのみなさんのうちの一人と一緒にTankaを詠む。
![](https://assets.st-note.com/img/1714518746316-3F8frN1YxO.jpg)
Angeli bigi
arrivan da lontano.
Ahimè MOMÌJI!
Arrosto oppur stufato
di cervo, vien mangiato.
(日本語訳)
悪魔たちが
遠くからやって来る。
ああ、もみじよ!
鹿の煮込みかローストが
食べられる。
(解説)
初句:1,4音節目にアクセント。三句と韻を踏む。
二句:2,6音節目にアクセント。四句、結句と諧韻を踏む。
三句:2,4音節目にアクセント。
四句:2,6音節目にアクセント。結句と韻を踏む。
結句:2,6音節目にアクセント。
もみじとは 鹿肉をさす 言葉かな
(季語:鹿[秋])
![](https://assets.st-note.com/img/1714518778124-QkxhWTwRIa.jpg)
Tanka primavera
È primavera
Si raccoglie erbaspagna
Non fa mai sera
C'è il mare e la montagna 🗻
C'è tutta la Romagna
(日本語訳)
短歌 春 (←本文を読む前に浮世絵だけを見て詠んだので、もみじが桜に見えたようです)
春
ルーサンが摘まれる
夜は来ない
海と山 🗻
ロマーニャには全てがある
訳: ローリス M.
美しい景色は全てロマーニャ地方のもの!
(追記) 実は、アンドレアは2023年1月18日投稿の「つぶやき」でも、トップ画像の歌を書写しているので、その時のものと今回のとを比較してみる。
![](https://assets.st-note.com/img/1714602579591-NAR8yUixFX.jpg?width=1200)
代り映えはしないけど、全体のバランスは右のほうがいいような… ちなみに、今回、『ぞ』を書きながら「こんな難しい字は書いたことがない!」と言っていた。
そして今回は、こちらの記事[↓]に載っている団子を見ながら、もう一首詠む。
![](https://assets.st-note.com/img/1714527374438-aQ6vNZff1B.jpg)
Dalla gioia piango
se vuoi ballare il tango
mangiando un dango
con me. Cocktail di mango
ci fa ballar fandango.
(日本語訳)
嬉し泣きしちゃうな、
君が僕と団子を食べながら
タンゴを踊ってくれたら。
マンゴーのカクテルが、
僕たちにファンダンゴを踊らせる。
(解説)
初句:2,4音節目にアクセント。前置詞にアクセントを落とすしかなく、力不足が露呈された句。
二句:4,6音節目にアクセント。
三句:2,4音節目にアクセント。
四句:3,6音節目にアクセント。
結句:4,6音節目にアクセント。
全句で韻を踏む。
好きなのは みたらし団子 だけだけど
(季語:みたらし団子[夏])
![](https://assets.st-note.com/img/1714528677023-QAlXL0NWaO.jpg)
Tanka dango 🍡
Sembra salato
A volte è colorato
Non è gelato
Mi lascia senza fiato
Dove son capitato!
(日本語訳)
短歌 団子 🍡
しょっぱそうだな
色がついていることもある
ジェラートじゃない
息を呑む美味しさ (または、「喉を詰まらせる」)
俺はどこにいるんだろう!
訳: ローリス M.
36歳児は掛詞を習得した。
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