陽だまり微睡み猫の様

思考停止のまま

日がな一日

時間を垂れ流し

太陽に晒され

身体は干上がり

喉はカラカラ

怠惰な気持ちで

昼下がりをダラダラ

畳のザラザラした感触が

痛いけれど気持ち良くて

日差しは熱いけど心地良くて

なんだかうとうと秋の気配

身体全体で味わい吸収

しからば自然と瞼は落ちてきて

だけども染みる太陽の光が

瞼の裏側でザワザワと

落ち着きなく形を変えるから

気になり眠れず

微睡みの浅瀬で戯れ

見るともなく見つめる夢の際

想像力が育まれていく

刺激的な不定形

太陽の恩恵に浴しまして

気づけば辺りはオレンジ

斜陽な西陽に瀟洒な感じ

むくりと起き上がれば

クラクラと立ちくらみ

どうにか倒れまいと踏ん張り

台所まではい進んでは

冷蔵庫にもたれる

求めるは水分冷たい麦茶

口に含んで喉を鳴らして

ぷはあーと生きた心地

夕焼け小焼け色に染まった部屋の中

何もなかった今日一日の

僕の生活にも多少なりとも

彩りが添えてもらえて

あぁありがたや

しばらく浸る贅沢な時間

今日の晩御飯は何にしようかな？