夜の闇に咲く花の色
夜の闇に咲く花の色を
僕は知らない
君はどうだい?
それはありきたりな花かもしれないし
それは限られた場所の限られた時間にしか
咲かない花かもしれない
もしかしたら君は既に一度
その花を見ているかもしれないし
僕にも咲かせられた
可能性があった花かもしれない
未知たりた奇想天外な偶然が重なって
初めてお目にかかれるような
類いの花かもしれないが
僕には具体的には分からない
君の好奇心を刺激するには
僕の表現力では
足りないかもしれないが
だからといって
君には諦めては欲しくはない
可能性の泉の脇に夜の帷が
降ろされた時にそっと
花を咲かすその色を
僕は君と一緒に見てみたい
そうしてその花に
僕と君だけの
秘密の名前をつけてみたい