【あがり症】アファメーション(自己暗示)の限界
あがり症のロン毛です。
ネットで、あがり症克服法を検索すると、
チラホラ見かけるものがあります。
それは、
“潜在意識の書き換えにより、
あがり症は克服できる!”
といった類のもの。
こういった克服法、
実は私も試したことがあります。
詳しくは、下のリンクよりご覧ください。
上の記事にも書きましたが、
私は、
アファメーション(自己暗示)による
あがり症の克服は、難しいと考えています。
なぜなら、
実際に自分でやってみて効果が無かったし、
私のあがり症仲間からも、
“効果が無かった”というのを聞くから。
ということで今回は、
なぜアファメーション(自己暗示)が
効かないのか?
について書こうと思います。
あがり症は心の傷である
トラウマ体験によって、
あがり症になってしまった方は多いと思います。
私の場合だと、社内会議での発言場面で、
緊張によりパニックになってしまったことが
トラウマになってしまいました。
このようなトラウマ体験をすると、
以降、同様の状況に直面した時に、
凄まじい緊張に襲われるようになります。
(凄まじい緊張を嫌い、
“回避”する人も多くいると思う)
こういった症状、
私の持っている本には、
“心的外傷後ストレス障害”と、書かれています。
(略して、”PTSD”と言います。)
PTSDは「再体験」する
PTSDの症状の一つが「再体験」です。
ここにも書いている通り、
一度、トラウマ体験をしてしまうと、
再び同様の状況になった時に、
当時と同じような圧倒される感覚を味わったり、
身体反応が出てしまったりするんですね。
しかも、自分の意思に反して。
あがり症の方で言えば、
・人前で話す状況がトリガーとなり、
↓
・トラウマ体験時と同様の
圧倒される感覚や身体反応が、意に反して出る。
こうなります。
ちなみに、一見するとろくでもない
この「再体験」は、人間が持つ普通の反応。
どういうことかというと、
過去に、危機的な状況に
直面した時のことを身体が覚えていて、
再び、同じ目に遭わないよう勝手に反応し、
闘争や逃走に備えているんです。
いうなれば、
再体験は、人としての生存戦略であり、
“生存本能”の表れなんです。
潜在意識は生存本能には勝てない
前段で書いたように、
あがり症の方の再体験による緊張は、
“生存本能”の表れです。
そして、人間の最大の本能も、”生存本能”。
ここで、今回のテーマに戻ります。
私は、今までの経験から、
「潜在意識」は、
「生存本能」には勝てないと考えています。
たとえば、
「私は人前で堂々と話している!」
「私は人前で話すことを楽しんでいる!」
「私は人前で話す時にワクワクしている!」
と、アファメーションを繰り返し、
潜在意識の書き替えに努めたとしましょう。
しかし、
トラウマ由来の緊張は「生存本能」の表れ。
いくらアファメーションにより
「潜在意識」に働きかけても、
人としての根源的欲求である
「生存本能」には、勝てっこないんです。
まさに、ここに書いている通り。
人間の脳は、
“自分の命を守る”という最大のミッションを
最優先するように出来ています。
そして、そうなった時には、
アファメーションは無力です。
最後に
“潜在意識の書き換えにより、
あがり症は克服できる!”
こんな宣伝文句のセミナー等を
見かけられた方もいるかも知れません。
しかし、私から言わせれば、
「ええ加減なこと言うな!(怒)」です。
今回書いたように、
アファメーションが
全く役に立たない場合があります。
ですから、
耳ざわりのいいセールスコピーに釣られてはダメ!
ということで、ボッタクリ商材に
引っかからないようにして下さいね!
(結局、ボッタクリ撲滅運動に着地笑)
今回は以上です。
私の体験談が
皆さんのあがり症克服の
お役に立てれば幸いです。
(関連リンク)
・ゴミ商材を売る情弱ビジネスかも知れない
・高額セミナーには注意したほうがいいという話
・耳ざわりのいい言葉に釣られて搾取されてはいけない
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