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【あがり症】トラウマ治療 偶然の一致(TSプロトコール)
大阪で、
「あがっていいお話練習会」を
主催しているロン毛です。
以前も書きましたが、
私は今年6月のある出来事をきっかけに、
トラウマが再燃してしまいました。
その後、
トラウマ治療を開始して
現在4ヶ月目になりますが、
おかげさまで、
元の状態の7〜8割程度まで回復しました!
(一時のろくでもない状態に比べたら、
メチャクチャ楽になった!!)
今回は、最近読んだ本から
自分のトラウマ治療に関する”気づき”を得たので、
それについて書きたいと思います。
最近読んだ本からの「気づき」
最近読んだ本というのはこれ。
精神科医である杉山登志郎さんの、
「トラウマ 〜”心の傷”をどう癒すか〜」です。
内容の方はというと、
長期反復的なトラウマによる複雑性PTSDの
病態や治療について書かれたもの。
中でも、杉山先生が開発されたという
簡易型トラウマ処理「TSプロトコール」の解説は、
メチャクチャ興味深かった!!
さて私、この本を読み「ハッ!」と、
気付かされたことがあります。
それは、現在私が取り組んでいるトラウマ治療が、
偶然にも「TSプロトコール」に近かった
ということです。
TSプロトコールとは?
「TSプロトコール」の概要について、
本書には以下のように書いてあります。
▼TS処方
○向精神薬の極少量処方(気分変動、イライラ、攻撃的言動を軽減する)
○漢方薬(フラッシュバックを軽減する)
▼TS処理
○トラウマ記憶の想起を禁じ身体的不快感を標的にパルサーによる 左右交互刺激と呼吸法により不快感を抜く
→4セット処理 および手動処理
〜以下省略〜
ひらたくいうと、
“薬(漢方薬など)の服用”と、
“両側性刺激”を組み合わせた
トラウマ治療法です。
私がやっているトラウマ治療との類似点(2点)
1、「神田橋処方」の服用
トラウマ再燃後に
家の近所の心療内科へ行ったところ、
たまたま漢方が得意な先生で、
「神田橋処方(※)」を出してくれました。
(※”桂枝加芍薬湯”と”四物湯”の組み合わせ)
なお、現在は、
“四物湯”を”四君子湯”に変更した
アレンジ版を服用しています。
これが、
「TS処方」に近いものだと思いました。
2、セルフケアとしてのEMDR
私は、心理士さんによるEMDRを受け、
症状をかなり改善させることができました。
その体験をしたことで、
「自分でEMDRできたらエエのになぁ」と、
思った私。
色々と調べて、たどり着いたのが
ローレル・パーネルさんの『タッピング・イン』です。
この本を参考に、
毎日の入浴時に左右の膝やら肩やらを
パタパタとタッピングするセルフケアを始めました。
これが、自分には効きました!
これをすれば、胸の痛みや違和感が鎮まり、
リラックスできる。
今では日々のセルフケアとして、
欠かせないものになっています。
この『タッピング・イン』が、
“両側性の刺激”という点で
「TS処理」に近いものだと感じました。
偶然の一致が自信につながった
私が最近知った「TSプロトコール」。
ホンマ偶然なんですが、
私がトラウマ治療としてやっていることと、
近かったです。
杉山先生の本を読んだことで、
今まで手探りでやってきたトラウマ治療に
自信を持って取り組めそうです!
(セルフケアとして
「TS手動処理」も試してみようと思います)
私の体験談が
皆さんのあがり症克服の
お役に立てれば幸いです。
(関連リンク)
・トラウマ治療は今は安全であるという”証拠集め”
・トラウマ治療①〜心療内科受診〜
・トラウマ治療 〜EMDR番外編〜