
【あがり症】「〇〇をやれば克服できる」というワンイシュー克服法に騙されるな
大阪で
「あがっていいお話練習会」を主催している、
ロン毛です。
ネットであがり症克服法を検索すると、
目にするのがワンイシュー克服法です。
「ワンイシュー克服法」とは?
一つの方法であがり症を克服できると宣伝する情報商材ビジネス。
なお、
「〇〇であがり症は克服できる」
「1日で克服」
「克服率98.0%」
といった、誇大広告やセールスコピーを多用する。
たとえば、
「発声・滑舌・呼吸法で、あがり症は克服できる!」
とか、
「アファメーション(自己暗示)によって、
セルフイメージを高めればあがり症は克服できる!」
とか、
ワンイシュー克服法を挙げればキリがありません。
私、思うんです。
「そんな単純な方法で克服できるんやろか?」と。
なぜそう言うかというと、
私自身がそんなやり方では通用しなかったから。
そして、この手の話は
私のあがり症仲間からもホンマよく聞くんです。
(個人的に、ワンイシュー克服法は、
全て金儲けのための情弱ビジネスだと思っています。)
さて、
私のnoteを見ていただければ分かると思いますが、
あがり症の改善には、
「〇〇をやればオッケー!」なんてものはありません。
様々な角度からのアプローチが必要です。
特に、トラウマ体験によって
あがり症になってしまった場合、
ワンイシュー克服法は相当無理があると思います。
ちなみに私は今、
トラウマの”バイブル”と言われる本を読んでいます。
それは、ジュディス・ハーマンの『心的外傷と回復』。
その中にこう書いていました。
外傷症候群は複雑な障害であって複雑な治療が必要である。外傷は人間の機能の生物学的な面から社会的な面までのすべての面をおかすものであるからには治療もまた総合的でなければ ならない。
回復が段階に分かれて進むからには治療もそれぞれの段階に適切なものでなければならない。
ある患者のある段階に適切であった治療形態が、同じ患者でも違う段階では無用であるばかりか有害でさえあるかもしれない。
〜中略〜
回復のどの段階でも、総合的な治療が、この障害に特有の生物学的、心理的、社会的要素のすべてに対して行われなければならない。
/ジュディス・ハーマン
つまり、これだけやればOK!は、
一切通用しないということ。
(それだけでなく、むしろ有害に働くこともある。)
そして、続く文章でトドメを刺しています。
外傷症候群にはこれ一発で効くという「魔法の弾丸」はない。
/ジュディス・ハーマン
もうこの言葉に全てが集約されています。
この言葉は、
強調しすぎても強調しすぎることはない。
そして、裏を返すと、
「〇〇で克服できる!」と宣伝する、
ワンイシュー克服法は全て偽物ということになります。
これが、バイブルに書いてある答えです。
さて、ここまで読んでいただいた方には
もうお分かりだと思います。
あがり症改善に 、
「〇〇をやれば克服できる」なんてものはない!
ということを。
みさなんも、
耳ざわりのいいワンイシュー克服法に騙されて、
ぼったくられないように気をつけて下さいね!
私の体験談が
皆さんのあがり症改善の
お役に立てれば幸いです。
(関連リンク)
・あがり症セミナー受講報告
・ゴミ商材を売る情弱ビジネスかも知れない
・高額セミナーには注意したほうがいいという話
・耳ざわりのいい言葉に釣られて搾取されてはいけない
・お手軽克服ハウツー本はあがり症さんの敵だという話