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LAST WEEK REMIND~ヨーク軍曹x異人たち 新たなるゴッドランド~
LAST WEEK REMIND
~ヨーク軍曹x異人たち 新たなるゴッドランド~
4/21-27の振り返り
☆は4点満点
【映画】
・ヨーク軍曹(1941)
☆☆:敬虔なクリスチャンが出兵する。今作は第一次世界大戦時、いくつもの勲章を与えられたアルヴィン・ヨーク軍曹の伝記映画だ。だが公開時、アメリカが第二次世界大戦の門を目の前にしていただけに、プロバガンダの色が濃い作品となっている。本作の一
LAST WEEK REMIND〜Omen's Omen〜
LAST WEEK REMIND
〜Omen's Omen〜
4/14-20の振り返り
☆は4点満点
【映画】
・Madeline’s Madeline(2018)
☆☆☆:個人のトラウマはフィクションにおいてどこまで表現が許されるだろうか。ティーンエイジャーの主人公マデリーンは実験的な劇団に参加している。即興的な演技をしているときだけが、人生の喜びである彼女は、家に帰れば現実の感情に押しや
LAST WEEK REMIND~すずめのアイアンクロー~
LAST WEEK REMIND
~すずめのアイアンクロー~
4/7-13の振り返り
☆は4点満点
【映画】
・東京流れ者(1966)
☆☆☆:対立する組が起こした事件の罪を被り、日本を北へ南へと逃走する流れ者の男の悲哀を描いたアクション映画。鈴木清順作品を観るのは初めてだったが、言葉よりも色鮮やかなカラーで捉えられたショットが多くのことを物語っていて、一気にその虜になった。モノクロで織りな
LAST WEEK REMIND~裸足の終身犯~
LAST WEEK REMIND
~裸足の終身犯~
3/31-4/6の振り返り
☆は4点満点
【映画】
・裸足の伯爵夫人(1954)
☆☆☆☆:にっくきマンキーウィッツがヒットを打った。ハリウッド映画界を舞台にした今作は、一夜にして銀幕の大スターになったマリア・バルガスの肖像を、彼女と関係した3人の男たちの視点から描いている。スペインの踊り子だった彼女を見出した脚本家、彼女の活躍を近くで見て
LAST WEEK REMIND~バウンティフルよさようなら~
LAST WEEK REMIND
~バウンティフルよさようなら~
3/24-30の振り返り
☆は4点満点
【映画】
・リプライズ(2006)
☆☆☆:短く刈上がった髪型の若者。疾走感のあるカメラワーク。スピーディーな編集。さながら「トレインスポッティング」のような作風だが、あちらがドラッグに頭まで浸かった青春ドラマとするなら、こちらは作家を目指す主人公二人の想像力が走り回る、成功や夢に対して
LAST WEEK REMIND~デューンに関する短いフィルム~
LAST WEEK REMIND
~デューンに関する短いフィルム~
3/17-23の振り返り
☆は4点満点
【映画】
・デューン/砂の惑星 PART2(2024)
☆☆☆☆:1というよりも0.5か0.6くらいのストーリーで終わってしまったデューンの一作目。二作目となる今作は、よりディープなテーマと大規模なアクションも相まって圧巻のSF絵巻に仕上がった。砂の惑星ことアラキスの救世主とされる青年
LAST WEEK REMIND~わが谷はクレアモントホテルなりき~
LAST WEEK REMIND
~わが谷はクレアモントホテルなりき~
3/10-16の振り返り
☆は4点満点
【映画】
・わが谷は緑なりき(1941)
☆☆☆:イギリスはウェールズ地方の炭鉱町から去ろうとしているヒューが、自らの子供時代を振り返る。父親と兄弟たちは炭鉱で働き、母と姉が家を切り盛りしていた懐かしい情景に末っ子ヒューの声が響き渡る。わが谷は緑なりき、と。時の流れと共に、平和な炭
LAST WEEK REMIND~ストップ・メイキング・アメリカン・フィクション~
LAST WEEK REMIND
~ストップ・メイキング・アメリカン・フィクション~
3/3-9の振り返り
☆は4点満点
【映画】
・死霊のはらわた ライジング(2023)
☆☆☆:基本的にルールは同じ。愚かにも悪魔の書を開いたことで、死霊が待ってましたとばかりに人間に襲いかかる。いつもと違うのは舞台が山奥のキャビンではなく、都市部にある解体を目前に控えた居住ビルであることと、主人公たちが大
LAST WEEK REMIND~マダム・ウェブの妙薬~
LAST WEEK REMIND
~マダム・ウェブの妙薬~
2/25-3/2の振り返り
☆は4点満点
【映画】
・メランコリーの妙薬(2009)
☆☆☆:ジェントリフィケーションが著しいサンフランシスコで偶然出会った黒人の男女が一日限りのデートをする。白人ばかりになってしまった街をぶらぶら歩きまわる彼らの姿をひたすらに追いかけるだけだが、それでも十分に魅力的。モノクロに限りなく近い奇妙な撮影
LAST WEEK REMIND~5時から7時までアナはおそれている~
LAST WEEK REMIND
~5時から7時までアナはおそれている~
2/18-24の振り返り
☆は4点満点
【映画】
・5時から7時までのクレオ(1962)
☆☆☆:クレオは不安を抱えている。歌手としての成功を得て、若さや美しさの頂点にいる彼女は顔を曇らせる。夜の7時には検査の結果が出るからだ。もしかしたら私は癌かもしれない、不治の病かもしれないと悩むクレオ。アニエス・ヴァルダ監督は彼
LAST WEEK REMIND~コット、ブエノスアイレスの夏~
LAST WEEK REMIND
~コット、ブエノスアイレスの夏~
2/11-17の振り返り
☆は4点満点
【映画】
・コット、はじまりの夏(2022)
☆☆☆☆:その瞳で周囲をじっと観察する無口なコット。ギャンブラーの父と、新たに子供を宿しながら忙しそうな母、四人ほどの姉妹たち。コットは彼ら家族といながらも心の隔たりを感じていた。母の出産に伴って、母のいとこ夫婦のもとに一人預けられたコット
LAST WEEK REMIND~暗くなるまで待つんだ野郎どもとファーストカウ~
LAST WEEK REMIND
~暗くなるまで待つんだ野郎どもとファーストカウ~
1/28-2/3の振り返り
☆は4点満点
【映画】
・野郎どもと女たち(1955)
☆☆:それにしてもマンキーウィッツである。今作の監督と脚本を務めているジョセフ・L・マンキーウィッツ。彼の作品になかなかハマることがない。彼の丁寧にしてトーキーな性格描写は見ごたえがある一方で、それが間延びした印象を与えてしま
LAST WEEK REMIND~無敵の哀れなるものたち~
LAST WEEK REMIND
~無敵の哀れなるものたち~
1/21-27の振り返り
☆は4点満点
【映画】
・戦略大作戦(1970)
☆☆:第二次大戦、軍上層部の都合のいい駒のように戦っていた小隊が、3日間の休暇を使って、ナチスドイツが占領する町にある銀行から大量の延金を盗み出す。戦争映画ながらコメディ要素が強いのが特徴の今作。小粋なセリフが飛び出し、個性的なキャラクター達も尽きない。丁