マガジンのカバー画像

歌・音楽

30
歌や音楽について思うこと、気付いたこと。
運営しているクリエイター

#能

国立能楽堂「月間特集 近代絵画と能」:狂言『釣針』、能『枕慈童』

国立能楽堂「月間特集 近代絵画と能」:狂言『釣針』、能『枕慈童』

国立能楽堂の2023年2月主催公演。毎年行われ、8回ほど続いているという月間特集で、テーマは「近代絵画と能」。3点の作品を取り上げて、各作品で1回、計3回の公演が行われている。

私が鑑賞したのは、『枕慈童』がテーマの「普及公演」。土曜日の13時開演で、3点の絵画に関する30分の解説の後、狂言30分、休憩20分、能1時間の公演で、計2時間半弱、15:30前に終わったので、初心者でも行きやすかった。

もっとみる
『日本人のこころの言葉 世阿弥』西野春雄、伊海孝充著

『日本人のこころの言葉 世阿弥』西野春雄、伊海孝充著

「稽古」「作能」「演技」「相伝」のテーマごとに、世阿弥の残した著作から言葉を原文で引用し、現代語訳と解説を付した本。読みやすい。巻末には世阿弥の生涯も記してある。

能の話だが、能以外にも適用できそうな言葉が紹介されている。

世阿弥は、演者であり、創作も行う、興行師だったようだ。どんな能を演じれば観客の心をつかめて、自分たちが能を続けていけるか、ということを強く意識して活動していたらしい。

『能面の世界』監修:西野春雄、解説:見市泰男 能面の基礎がわかる入門書

『能面の世界』監修:西野春雄、解説:見市泰男 能面の基礎がわかる入門書

能面の種類が大きな写真付き(大半はカラー写真)でわかる。能面の見分け方、略史、世襲面打家系図、作り方、表現の意味するところ、鑑賞できる美術館・博物館リストなども掲載。狂言面についての解説もある。

能面は、写真を見るだけでも生きているようだ。芽のところに小さな穴が開けられているようだが、能面を着けると視界がかなり狭まると聞いたことがある。どんなふうに見えるのだろう。視力でない部分(身体全体の感覚?

もっとみる