
親の怒りやイライラ我慢しない 境界線を引いて、感情表現を親子で学ぼう!
子どもに怒りやイライラをぶつけず、自分の気持ちを宥めたり、解消する。
でもそれでは自分の願いをわかってもらえないから子どもが同じことを繰り返し、結局暴発する。
暴発した自分を責めたり、暴発させた子どもに怒りが湧く。
子どもとの関わりだけでなく、相手に合わせるか、自分の意見を押しつけるかになっていたなと思う。
どっちも関係性を難しくさせていた。
受容的でいるターン
押しつけるターン
そして暴発するターン
どれかに居る感じだった。
でもNVC(非暴力コミュニケーション)を学ぶ中で、自分の感情、相手の感情、そして感情が伝えているお互いのニーズ(満たしたいもの、大切にしたいこと、願い)を表現して、共有するところから共に「何ができるだろう」と話しができることがどれだけ大事かを痛感した。
押しつけたり、対立した後、結局悲しさや残念さを感じている。
小さな頃から親子でそうならないようにそれぞれの感情とニーズを聞き合う関わりを模索していくことが親子共に幸せに生きるサポートになると思うようになった。
感情を蔑ろにする関わりが多く、感情の扱い方、表現の仕方がわからない
息子たちの不登校でいろいろなジャンルの本を読み漁り、そこに引用されている本を渡り歩き、そこで共通して書かれていたことは、感情が人間の心身に与える大きな影響とそれを蔑ろにする社会や教育システムについてだった。
世界的に今までの教育や子育てでは子どもの感情より、何が正しいのか、何をしなければいけないのかを教えるものだった。
それは権力者の価値観や願いを叶える為に思う通りに動く人が必要だったから。
どうやったら人が動くのか。
社会や権力者が正しいこと、良いこと、やらなければいけないと決めたことに
応えられる人に報酬を
応えられない人に罰を
与える仕組みだった。
そこで子どもだけでなく、人の気持ちや願い、身体の状態、状況に関係なく、正しいこと、良いこと、やらなければいけないと思わせる必要が在った。
そして子育てや教育の中で、恥、劣等感、罪悪感を感じさせる関わりが溢れ、感情はいつも蔑ろにされてきた。
弱い
甘え
自分勝手
空気を読めない
たくさんの言葉でバカにされたり、恥ずかしいこととされている。
だから私たちは感情抑圧することが得意になってしまって、普段も気づけないことが多い。
感情が小さいうちにキャッチしないで抑圧するからすごい感情になって無意識からメッセージが送られてくる。
それが相手にぶつけられて、相手だけでなく自分も傷つける結果になる。
私たち大人の方が一から感情について学ぶ必要が在ると思っている。
それは子どもの為だけではなく、自分の心身や願いを大切にするためにもとても重要なことだと思う。
感情の取り扱いや表現を学ぶ中で、相手と境界線を引き、支配されないことや反対に相手の感情やニーズも尊重することを学べると感じている。
共に生きる時、境界線を引いて、相手も自分も尊重することがとても大事だと思う。
どっちかになっては関係性が難しかったり、破壊してしまう可能性が在る。
子どもに自分軸を持ったうえで、相手のことも聞いて、境界線を引き、何ができるのかを選択する力をつけて欲しい。
それは誰かに自分の正しさを押し付けるんではなく、
相手の正しさに従うのではなく
それぞれが自立した存在として、関係性を築いていく力になると思う。
自分の感情をそのままぶつけず、まず自分の内側に在るものを理解するスペースを取る
ではどうしたらいいのか?
NVC(非暴力コミュニケーション)の観察、感情、ニーズ、リクエストのステップのうちの観察、感情、ニーズという自分の内側で在るものを受け取るスペース(空間と時間)を大切にする
ここが本当に大事。
先ほど書いたように私たちは自分の感情やニーズ(満たしたいもの、大切にしたいこと、願い)を抑えて、正しいこと、良いことをするように教育されている。
だから自分の感情もニーズも蔑ろにしてきて、簡単には気づけないし、わかっていない。
あっという間に何が正しいのか、良いのか、求められているのか、やらなければいけないのかを考えて、それを表現してる。
だから感情が教えてくれていることニーズを叶えることを表現できていない場合も多い。
せっかく感情を爆発させたのに、自分のニーズも満たさないし、相手にも本当にわかって欲しいことが伝わっていないことがとても多い。
だからまず自分をわかってあげることが最優先になる。
NVCの講座で聴きあう時も感情ではなく、正しさで伝えてしまう人は多い。
自分ごとでもここが本当に難関だなと思う。
以前から紹介している感情とニーズのカードは視覚的に理解し、受け取れるので、感情に対するリハビリとニーズを理解していく練習として体験していくことがとても大事だと思う。
誰かの正しさや評価、常識ではなく、深く自分とつながり、感じ取っていくことでやっと自分の感情を感じ取れる。
その体験をまず大人からして欲しいなと思う。
NVC Japanのウェブページにもリストやニーズカードが掲載されていて、無料でダウンロードできる。
私が使っている子どもニーズカード(有料版)を作成した能美たか子さんも無料の子どもニーズカードをダウンロードできるようにしてくださっている。
ぜひ使って体感してみてください。

ポスターもとってもおススメです。
忙しい時に、自分を感じて受け取れたり、子どもが自分で眺めて、感じ取っているようです(眺めている時は、教えてはくれないけど…)
ただここで自分の本当の感情とニーズつながることを邪魔する厄介なものが在ります。
それが解釈です。
私たちは事実ではなく、勝手な色眼鏡で相手の言動を見ている。
良い悪いだけでなく、こう考えているんだなどと表面に現れていることで勝手に決めつけたり、解釈する癖が在る。
これがわかりあえないと創り出してしまっている。
大切な人なのに、悲劇的な決めつけやストーリーのせいで対立してしまったり、傷つけあってしまう。
ここに気づき、意識的に解釈を排除して、事実を観察することに集中する必要が在ります。
子どもがさぼっている
子どもが私の言う事を軽く扱っている
わざと嫌なことをしている
これは解釈になる。
そこから思考のストーリーが展開され、感情が湧いてくる。
これを由佐美加子さんはエセ感情と名前をつけています。
本当は相手は何を感じ、考え、やっているのかはわかっていない。
ここで誤解が起きて、そのまま決裂してしまう会話がとても多いんだなと息子たちと感情的になった時に何を感じたり、考えていたかを共有するようになって痛感している。
ここに由佐美加子さんの『ザ・メンタルモデル 痛みの分離から統合へ向かう人の進化のテクノロジー』の自分の信念であるメンタルモデル(価値無し、愛無し、欠陥欠損、ひとりぼっち)も関わっている。
過去の痛みや傷に触れたと感じ、反応してしまう。
過去記事にもう少し詳しく書いているので、良かったら読んでください。
NVCでは解釈をやめ、観察をする。
そして相手の感情とニーズに耳を傾けることを大事にしています。
ここについてはこちらの記事で事実と解釈をわけることについて書いています。
まず大人が自分とつながり、内側にある思考のストーリーや解釈から感じる感情ではない、感情とニーズを受け取れるようになること。
このプロセスに慣れていないいないので、すぐに上手にはできないけれど、そこから人と関わることを続けているとその違いを実感できると思います。
そしてその感情とニーズは自分のものだと認識すること。
人に協力は求めることはできても、押しつけるものではありません。
それが子どもであっても、それぞれが自分の命が満たしたいニーズや感情を持っています。
それを尊重した関わりがとても大事です。
またそれに応えないことで否定したり、バカにしたり、罵倒することは自分軸を失くし、他者に依存したり、支配される練習をしているようなものです
。
子どもが自分の満たしたいものを満たせるようになって欲しい。
周りの人も尊重しつつ、でも自分のことを諦めない人で在って欲しいと私は願います。
人の感情の責任を負うように私たちは訓練されていて、自分の不快感情を他人のせいにしてしまいがちです。
それを散々浴びてきて、つい他者が優先になりやすい人は多いのではないでしょうか?
自己抑圧になり、それが暴発して、結局わかりあうなんて無理なんだと絶望していたり、しょせんそんなものと痛みを切り離し、諦めている場合も多いと思います。
NVCを実践しながらなかなかうまくできないけれど、暴発させたり、正しさとして押しつけたり、諦めたくないなと思っています。
だから自分にスペースを取り、じっくり感じて、受け取りたい。
不快感情は私のニーズが満たされていないというお知らせで、一人一人自分の命を満たすためにニーズが在り、それは等しく尊重されるもの。
そこを理解して、解釈、観察、感情、ニーズを受け取り、自分は何を満たしたくて、何を大切にしたいのかに自覚的になることを大事にしたいなと思います
子どもにも感情とニーズが在る。受けとられるから、落ち着いて相手や現実を受け取り、主体的に考えられる
子どもにも同じように感情とニーズが在ります。
親がまず自分の感情とニーズを受け取り、明確になることで落ち着き、子どもの感情とニーズを感じて、受け取っていく。
自己抑圧していたら、それが出来ません。
子どもの中に感情や情動の混乱が在る時はまず脳や神経系、身体が落ち着きを取り戻すサポートが必要です。
安心安全を感じてもらうこと。
その子にとって安心安全を感じることは違います。
そこに好奇心を持って、いろいろ試していくことで見つかっていくと思います。
混乱のエネルギーを発散することで安心する子
触れられたり、抱きしめられたりすることで安心する子
いろいろな気持ちを表現して、受け取ってもらうことで安心する子
試していくことで見つけられると思います。
親は愛情、信頼、尊重を示しながら、つながること。
そうやって自分の感情の混乱を落ち着ける方法を親子で見つけて、自分でできるようになっていくことが大事だなと思います。
大人も感情や情動の混乱から暴発するもの。
混乱は当然だけど、自分や相手を傷つける形は自分が望んでいるものではないよねとじっくり感じていける関りが大事だと思います。
上手くいかない時こそ、学びや気づき、知恵やアイデアにつながるチャンスです。
その時にしか気づけないことが在るので、そこを丁寧にやることがとても大事だと思います。
落ち着いてきたら、感情とニーズを感じてみる関りをしていく。
子どもが自分の感情とニーズに触れることで子どもが今どんな状態や世界に居るのかをとても深く理解できます。
今の子どもに必要なサポートや力になる関わり、向き合う課題が見えてきて、その子に合ったサポートができるだけでなく、今その子が向き合えることに向き合ってもらう関わりができると感じています。
それは年齢や学年で同じではなく、一人一人違う。
発達の仕方は一律ではなく、その子の得意などから発達していくんだなと感じています。
学校では同じ年齢で同じことを求められる。
ここで劣等感を感じてしまう子どもも居ると思います。
一人一人の今の課題に向き合う関わりが家でできることは学校で起きることで自分を決めつけないためにもとても力になると感じています。
また子どもも自分が自分を助けることができると体験し、学んでいけます。
繰り返していくことで自分の助け方、他の人のヘルプが必要なことを理解して、自分の願いを叶えやすくなります。
それは自己信頼になり、自分の知恵やアイデアにつながり、探求・創造ていく力につながっていくと思います。
そうやって自分を理解したり、信頼したり、受け取ってもらえるという親子の信頼ができると親や相手に感情とニーズが在ることに目を向けたり、受け取る土壌ができます。
地道にコツコツやっていくことが大事だと思います。
親が正しさとしてではなく、感情とニーズをわかちあい、子どもが境界線を引いて受け取るサポートをする
親が自己理解して明確になり、落ち着いてから子どもの感情とニーズを聞ききる。
そこでやっと親が自分の感情とニーズを正しさとしてではなく、子どもと同じ一人の人間として満たしたいもの、願っているもの、大切にしたいことが在るんだと表現することができる。
ここで境界線を学ぶチャンス!
一人一人価値観や願いも違う。
まったく違う人間なんだという理解。
そして境界線を引いて、相手のことに耳を傾けることができること。
それを感じてみて、自分はどう思うか表現できたり、選択できること。
今の教育や子どもや人への関わり方ではこの境界線を理解しにくい。
だから自分を抑圧して、合わせたり、その分相手も合わせることを強要したり(取引)、暴発したり、自分の願いを正しさとして相手にぶつけたりが起きてしまう。
それが人間関係の難しさにつながり、一人のほうが気楽だと思うようになったり、依存と支配関係になったりしてしまう。
境界線を理解し、自分で選択する勇気を育てることはその子の幸せにとってとても重要なこと。
今の表面に見える言動でバッシングしたり、追及してもいいんだという社会の中では更に重要だと思う。
先ほどあげた過去記事にも書いたけれど、たくさんの病気や痛みにもつながっているくらい重要なことだと思っている。
だからこそ自分からトライして、体得していきたいし、それが難しい時に聞き合い、そこに在る怖れや痛みに共感したり、支え合える人を増やしていきたいと思っている。
気分転換やポジティブシンキングでは自分の満たしたいものに気づけない
気分転換やポジティブシンキングもとても重要なことだと思う。
自分が注目するものが引き寄せる。
思考が現実化する。
量子物理学などからもわかってきていること。
だけど在るものを受け取らず、逸らしてばかりいると感情暴発という形か、病気や痛み、人間関係のトラブルなどの形で噴出してしまう。
悲しさ、憤り、虚しさ、寂しさ、無力感などをそのままにしないこと。
自分の感情とニーズを安心したスペースを取り、感じて、受け取っていくことがともだ大事だと思う。
また自分の意識の範囲ではたどり着けない無意識に在るものを受け取るには聞いてもらうことがとても大事だ。
自分の枠内で感じたり、考えても、気づけないものが在る。
評価や否定、正しさの押しつけやアドバイスをせずに、何を感じているのかをわかろうとして共感的に聴いてもらう体験を是非して欲しい。
前回の記事の最後にも書きましたが、下記の日程で感情とニーズにつながる体験をしてもえらます。
子どもニーズカードを使ったり、いくつかのワークを体験してもらえます。
子どもニーズカードの販売もしています。(数量限定)
ご希望の方は事前にご連絡ください。確保しておきます。
ご希望が在れば私にできる範囲でご質問にお答えしたりや説明もします。
良かったらお気軽にお越しください。
感情とニーズにつながる体験のご案内
10月は白いハコで2回感情とニーズにつながる場を開催します。
どちらもコラボでの開催になります。
開催場所 向ケ丘遊園駅前 GINZA FOREST2F 白いハコ
①こころを見える化する「きもちのへや」
コラボ めいめいさん・築地美津子さん(マチノパズル代表)
10/11(金) 10時~17時
自分・パートナー・子ども・両親
自分のきもちや大切な人のきもちをカードを使って、見つめてみよう
子どもニーズカードの販売も在ります。
ただおしゃべりしにきてもらっても大丈夫です。
気楽にお話ししに来てください。
②「ニーズにつながる おしゃべり会」
コラボ かずよさん アカウント kokoroni.aroma
10/18(金) 12時~16時
12時よりランチを持ち込んで、おしゃべり
13時~14時 ニーズカードを使って、それは何を満たしたいのか、何を大切にしたいのかにつながるおしゃべり
14時~ご希望が在ればニーズにつながるおしゃべり 雑談や相談なども
※10時~かずよさんのスキンケアのワークショップが在ります。(要予約)
kokoroni.aromaこちらのインスタグラムのアカウントから確認やご予約をお願いします。
ぜひお気軽にお越しください。