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あれはわたしが小学三年生かそこらのときだったと思います。 当時、学校が夏休みになると…
算数の嫌いな男の子がいましたとさ。 わがままばかりの男の子がいましたとさ。 いつも…
ようこそ、当美術館へ! 古今東西、津々浦々、四方八方、前後左右、天が下からコガネムシ…
寒い冬の日。 澄み切った夜空に、星が瞬いています。 さちこさんは、コートをはおり、…
砂漠にてるてるぼうしが住んでいました。 これは、暑いのと、よく乾いたのが好きでしたの…
「もう、このへんでええじゃろ」 あめふらしのおじいさんがそういうと、それまでシトシトと…
あるところに海賊がいました。 目には眼帯、手には鉤爪をつけた、海賊です。 でも、どちらも偽物です。 それがないと、かっこつかないからです。 海賊はとても大きな船に乗っています。 海に落っこちて、溺れる心配がないからです。 海賊は泳げません。 水が怖いのです。 だから、お風呂にも入りません。 お風呂に入らないと、お母さんに叱られます。 それが嫌で海賊になったのです。 でも、子分たちは、みんなきれい好きです。 「親分、お風呂に入ってくれないと、困りま
ガッタン、ゴットン。ガッタン、ゴットン。 家の外を電車が走ります。 1両だけの電車で…
「うわぁ〜ん、うわ〜ん、ひっく、ひっく、ひっく」 キリコさんは、ずっと泣き続けています…
フクロウの家の中で、お母さんがタマゴをあたためていました。 もう長いことあたためてい…
四月です。 花は咲き、鳥は歌い、お日さまの光が、ぽかぽかと生き物たちを温めます。 で…
ここはチョコレート王国。チョコレートが好きな王さまが住んでいます。 王さまの食べるも…
あれはティアがいなくなったときのことだったの。 ティアっていうのは、犬の名前だよ。 …
こむらねこは大得意でした。お母さんにおむすびを握ってもらったのです。 生まれて初めて食べたおむすびは、塩味がきいて、とてもとてもおいしいものでした。 「これはうまいじょ。母ちゃん、今度の遠足にはおむすびがほしいじょ。大きいのを3つ握ってけろ」 「はいはい、竹の皮に包んであげますからね」 みんな羨ましがるに違いない、とこむらねこは思いました。 当日、お友達みんなで山にハイキングにいきました。ところが、いざカバンからおむすびを取り出そうとして、こむらねこは恥ずかし