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ノロウィルスと蝶々 テゲテゲ ポレポレ アンダンテ(歩く速さで)

1歳半の息子がノロウィルスになった。

保育園で感染したらしい。
妻と私もめでたく出勤停止となった。
朝から晩まで消毒と看病とお粥つくりである。

つくづく病気というものは、ゆっくりとしか治らないものだと思わされる。

ホントにノロノロ良くなったり悪くなったりしながら、螺旋階段を上がるように回復してゆく。

人情としては、すぐにでも治ってほしい。
仕事も気になる。

だけど、もし急速に良くなると、きっとぶり返しがあるだろう。
多分この子はその方がしんどいだろうから、
治っても良い頃合いまで待っておこう。
(こういう事は他人には偉そうに言えるのだけれど、自分ごとになると毎度忘れてオロオロする)


九州の知人は、こういう時

テゲテゲ

と言っていた。

僕は関西人なので

ボチボチ

である。

アフリカ(スワヒリ語)では

ポレポレ

ではないか

(ゆっくりゆっくり)

というほどの意味だ。

どこの土地でも、似たようなニュアンスになるのが面白い。なんだか気が抜ける音感も良いぞ。

音楽で言えば、アンダンテ かしら
ノロもジンセイも 歩く速さで


病気になって良かったことがひとつあった。

「はらぺこあおむし」を見つめていた赤子が
不意に喋った。

チョウ  チョ

チョウ  チョ

卵からサナギになった言葉が、今日空を飛んだ。


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