#北欧暮らし
かくして路頭に迷うことなく、非華麗なる海外転職
火曜日から水曜日へと日付が変更した瞬間。
真夜中ではあったが、私はシャンパンを冷蔵庫に入れて冷やした。五年前に戴いたロゼ・シャンパンだ。可愛らしいピンクのバッグに入っている。あまりに可愛らしいから勿体なくて開けることが出来なかった。
このシャンパンの栓を抜く時は、何か特別なお祝いをする時だ、大切に保管をして来たが、ついにこれを開ける時が来た。
ついに転職先企業にて正社員になっ
ある館のミステリー マリアの貢献
ストックホルムの南の島、ある一角を歩いていると多少違和感を覚えさせる館が視界に入る。館の背後からは泥酔した人々の雄叫びが響いて来る。
美しい装飾が施された1670年築のこの建物だけは、ホームレス人救済センター等の在るこの一角から端麗に取り残されている。
冷たい空気の中、この館を撮影していると、通りすがりの人達から訝りの視線を受ける。通行人の多くは、この館でかつて起きた事故のことをおそらく
パンデミックを忘れた島に暮らして
最近、ふと気が付いたことがある。
上空から飛行機の轟音が響いている時がある。ということは、飛行機が再び空を舞い始めたということである。
私の住むところはストックホルムのブロンマ空港(メインはアーランダ空港)に近いため、パンデミックが横行し始める以前は、一時間に数回、上空から轟音が響いていた。その音を懐かしく感じられる日が訪れるとは想像もしていなかった。
今は、感激とともに空を仰いでい
実はスウェーデン人であったハリウッド俳優と伝説のあの女優
先週まで私はマフラーを首に巻いていた。しかし、今日は上半身裸で湖畔で日光浴をしている人がいる。スウェーデンには春夏秋冬の四季がある、とスウェーデン人は信じているらしい。
一昨年の今の季節、同僚と一緒にこの湖畔を歩いていたことを思い出した。レストランが林立しているため、ストックホルムのリヴィエラとの通称を得ている地区である。
彼はハンバーガーレストランを指さして言った。
「このレストラ