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世界は果てしなく広く、果てしなく深い

【プロロードレーサー・中根英登と共に広がる果てしない世界】

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・Text Image by TEAM NIPPO official FB page

EF-NIPPO TEAMとしては目下中東・ドバイで開催中の砂漠を駆け抜ける7日間のステージレース「UAE Tour」への参戦、そして今週末土曜日(27日)に開催を予定している石畳クラシックの初戦「オンループ・ヘットニュースブラッド」を皮切りにして春のクラッシックシーズンへと進んで行く最中にあるようだ。そしていつも声援を送る地元・愛知出身のプロロードレーサー・中根英登選手は先日無事に初戦を終え、そのレポートがweb上に公開されていた。

【ツール・デ・アルプ=マリティーム・ エ・ドゥ・ヴァール要約 – ドッカーと中根が今季最初のレースについて話し合う】

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「何よりまずは彼が怪我なく無事レースを終えたことがほっとした。」

EF-NIPPOへの移籍〜渡欧そして初戦となった今回の3日間のステージレース「ツール・デ・アルプ=マリティーム・ エ・ドゥ・ヴァール」をGCN Racingを通じ観戦し、特に第2ステージは世界の強豪と共に、南仏特有の石灰岩が産み出したその雄大な景色の中を進む集団の中に、その姿を探しながらの観戦には本当にワクワクした。しかしそれ以上に「まずは彼が怪我なく無事レースを終えたことがほっとした」というのが観戦を終えた正直な気持ちだ。もちろんそれと同時に自分が応援するローカルヒーローが世界を舞台に戦う姿を応援できるというのはプロスポーツの醍醐味であってまさに「最高」の一言だ。

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そしてそんな彼の姿を通じ、自分自身ではなかなな足を運べないような土地、そこに広がるまだまだ知らない世界の暮らしや文化、風景をその中継画面越しに見ては、そこに暮すいろんな人々の姿、風景を想像すると自分もそうした未知の世界に飛び出したくなる衝動に駆られる。

【世界は本当に広く、深い】

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インターネットが発達し、グローバル化が急激に進み、世界はとても近く、人も物もその移動速度がとにかく速くなったと言われる。けれどそうした情報、擬似的な世界だけでは本当の世界の広さは測れない。やはり、私たちは生きているからこそ、そこにある空気を吸ったり、その震えを感じたり、自分の脚で世界を歩いたり、その手で手探りをしながら進む、見つけていくような、そんな実態をともなった世界は本当に広く、深い。その実態の中にあるリアリティーはけしてバーチャルではなしえないものばかりだ。

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中根君の姿を見ているとスポーツだけでなく、世界に羽ばたきその世界の広さに触れることがなんと素晴らしいことかと思わずにはいられない。彼だけでなく、スポーツでも、芸術でも、ビジネスでも、様々な可能性を感じた多くの人たちが、学び、知り、触れるという体験と挑戦のため、自身の興味のある世界を通じ、その先に広がる大きな世界と24時間という現実的な時間軸の中で自身の生身の体を通した体験として、心と体と言葉を駆使して新しい世界へ飛び出して欲しいと思う。そしてプロスポーツ選手やアーティストはそんな次に続く人たちへの指針となり、目標となり、憧れであり続けてほしい。僕自身はそんな風にこの自転車ロードレースという魅力あるスポーツ通じ、観戦も応援も、自身が自転車に乗ることも含め、そんな世界が拡張していくような体験をさせてもらっているように思う。

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中根選手にさらにプレッシャーをかけ、これ以上何かを背負わせたいわけではないけれど、そんな日本から遠く離れた広い世界の中、踏ん張り続けてくれているその姿をやはり僕としては応援せずにはいられない。

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そう、だから、僕は僕の暮らすここから広い世界で頑張っている彼へ声援を送るのだ。

がんばれ!中根選手!がんばれ!英登!

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・Photo by JCF

■中根英登プロフィール

愛知県名古屋市出身。1990年5月2日生(30歳)。コンチネンタルチーム時代のNIPPOで2012年にキャリアをスタートさせ、愛三工業レーシング(2014〜16年)を経て2017年にNIPPOヴィーニファンティーニへ移籍し以降ヨーロッパを拠点にプロロードレーサーとしてキャリアを積む。昨年2月にはツール・ド・ランカウイ第6ステージで逃げ切りプロ初勝利を挙げる。

※ここに書いた文章は中根英登選手のいちファンとしての個人思いを綴ったものであり、選手本人はもちろん、所属チーム、周辺関係者とは一切関係がありません。

前回投稿した中根選手にまつわる記事は以下よりご覧ください。

【世界が鮮やかに照らされる】by Tatsunori Yamada on note

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