画面をタップ、画面をスワイプ
毎朝寝起きのぼんやりした頭で、まだはっきりと焦点の合わない、そのにじむような視界の中で、または会社に向かう電車の中、ヘッドフォンとの組み合わせで社会と個人の間に完璧な「壁」を作りながら、あるいはお昼休みに「ひとりにさせて」と言わんばかりに、どこかの片隅でなんだか味のしないようなお昼を食べながら、はたまた一日の終わりにソファーで寝落ちしながら、世界中で多くの人がありとあらゆる時間に何かの宗教儀式のように、無意識に画面をタップ、画面をスワイプ。
そんなことを何度か繰り返すだけで