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コロナ禍から学んだこと

今年の5月から新型コロナウイルス感染症が5類感染症となり、これまで続いたコロナ対応が任意になったり、廃止になったりしました。

大人数の学生が集まる大学でも、コロナ感染予防対策に大学教職員が必死に対応していて、長引くコロナ対応でずいぶん疲弊していたので、5類移行となったときの本音を言うと、やっと開放される…という気持ちでした。

もちろん、感染症法上5類に移行したからといって、新型コロナウイルスの病原性が変わったわけではないので、私たちの行動が「ゆるむ」ことで、一気に感染拡大して取り返しの付かない事態にならないか、心配ではありました。

学生が帰省したり、旅行やイベントに出かけたり、世の中の人の動きが活発になる夏休みは大変心配していましたが、結局、心配していたほどの感染拡大は起きず、安堵しました。

とはいえ、医療現場では今もコロナ対策に苦慮しているので、我々が自由すぎる行動で迷惑をかけてはいけないと思っています。


これまでに体験したことのないコロナ禍を通して、大学教員としていろいろ考え方が変わりました。

体調不良の時には無理をしない、させない


以前は多少の風邪や体調不良でも気合いで授業や実習をおこなっていました。

休講すればいいのではと思われるかもしれませんが、今は休講すると必ず補講を実施しないといけません。

補講をおこなうには、その時間を確保しないといけませんが、大学の学年歴と授業の時間割はキツキツで、なかなか補講日を設定できないのが実情です。

なので、熱があろうが、気合いで授業をしていました。

ですが、今は、自分が感染症に罹患していたり、その可能性があるのであれば、学生たちに感染させないために、大人しく休講にすべきと考えるようになりました。

そもそも体調不良をおしてまで働くのはよくないですし。

今後、世の中はそういう流れになると思いますので、そのようにしています。

体調を壊さないための体調管理を重視するようになりました。日頃から軽い運動したり、食事の栄養も気をつけたり。


そして、学生にも同じように無理をさせないようにしています。

体調が悪いなら授業や実習は思い切って休むように言っています。

また、学生が休んだことは責めないように気をつけています。
授業を休んだ学生には「先週はどうした?風邪かな?配布資料あるから後で取りに来て。」みたいに軽く話しています。

それから、気をつけてても体調不良になることもあるから、それを考慮して、スケジュール管理するように伝えています。

たとえば、授業をサボりがちな学生には、あまりサボりすぎると、授業期間の終盤で体調不良等で休んだら、出席回数が足りなくなって、単位が取れなくなるかもしれないとしつこく言っています。
実際にこのパターンの学生はいました。

大学生は人生の中で一番体力がある頃で、徹夜で遊んだり、深夜までバイトしたり、本当に元気いっぱいですが、体力のピークを超した者として、体をいたわることを教えるのも大事な仕事かもしれませんね。


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