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RIPPLE〔詩〕

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反芻とイマココ 【短詩ふたつと雑記】

反芻とイマココ 【短詩ふたつと雑記】

苛々していた。苛々と怒りとはまったく別のものであるが、この時は曇天の下で混同してしまった。

退廃に堕ちたとき、気分と感情の違いなんぞに何の意味もない。大事なことは旧い脳を発火させられるか否かだ。歌えば許されると思っている。正直、踊れば許されると思っている。

運命的な出来事があった。しかしそこに至るまでに何の論理も因果も見出せなくて、あれも違う、これも違う、それも違う、と否定をしていったら、ああ

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Under a starry night【haiku 4 poems】

Under a starry night【haiku 4 poems】

俳句の英詩化にも挑戦しています。画像は補助的に、AIに作成してもらってます。



静物画の前に置きたる有りの実よ

Oh! a pear, placed in front of a still-life painting appears vividly.



去りし日に未だ傅くよ星月夜

Under a starry night,
I remain faithful to the past

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しなだれそよぐ【短詩よっつ】

しなだれそよぐ【短詩よっつ】

酷暑が続いていましたが、立秋に差し掛かって意識すると秋の気配が感じられるようにもなってきました。
初秋にまつわる短詩(俳句、一〜二行詩)を何編か詠んでみました。

初秋の皮膚と臓腑の温度差は

解説するのも野暮ですが、季節の移り変わりの、外気と内気の不調和のようなものを体感覚で表現してみました。ハ行を多用して、捉え所のなさを演出しています。ため息のような句で、詠むと心が「ホッ」とする感覚が得られま

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街の小詩よっつ

街の小詩よっつ

蜃気楼の街 赤アクリルのカサブランカ



あなたとの日々はアゲハ蝶の伴走でした



降下する鳥の囀り 届きそうで届かない



樹々のもっとも燃ゆるときこそ
涼しく緑を身籠るように
私は私を大切にする
#詩 #ポエム #文学

赤と蒼 【詩】

赤と蒼 【詩】

千里を駆けた脚はどこへ

体が役目を終えたのだ

もはや草の味も分からぬ

心が役目を終えたのだ

どこまでも伸びゆく山麓の大地

二度と立つことはないだろう

毛並をすり抜けていった風の糸

二度と感じることはない

この背に乗せたのは忠義だった

人に尽くすとはおろかなことよ

誰かに尽くす人だったからこそ

ならば忠の連鎖を断ち切ろう

ああ 死を連れてきてくれたのか

そうだ わたくしが死

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ほどけ【詩】

ほどけ【詩】

不信と過信の狭間はどうせ谷底
澱んだ河川で錆びた関節
石化している暇があるなら
ことばの脚力に賭けてみないか

つまさきは月の方角へ
かかとでカルデラを踏め
リープ オブ フェイス

胸を突き出した跳躍
青と黄にフラッシュする虚空
黒髪が たてがみとなってなびく

一本ではない世界樹の間から
よその銀河の太陽光が漏れ入っている
知らない雲を突き抜けて生きた
いつだって風は未来から吹く

さあ塵とな

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ひととき 【詩】

ひととき 【詩】

優男のグレーのマニキュアから
流れ出ていく現代音楽
英著論文を斜め読みしながら
直観で生きることを譲らず
不協和音を不測のリズムで
奏でる人のよく調和したフォルム

アイボリーのブラインドのように
遮るふりで誘い込みたい
憚らずに赦し合いたい

そこにない水槽の光と藻が揺れた
泡の群れは水面を超え
シーリングファンをすり抜けて
銀河の礫になるまでの道が用意されている
一瞬の気の緩みが即座に設ける天

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虚の壁 【詩】

虚の壁 【詩】

鋼の壁は
すり抜けられる日を待っていた
天使を迎えたがっていた

不本意にもそびえたのは
誰かの過信が養分になったせいで
ほんとうは誰のことも閉じ込めたくなかった

不信が咲かせた花は永遠のイエロー
誤謬が招いた鳥の飛跡よ

鋼の壁のあるところに可能性があった
南南西に雲の王冠 東北東に注ぐ光彩
刻一刻と法則の変わるユートピア

ほら狼煙が上がった

スラムとメランコリーの摩擦熱に
浮かされた人々

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青 【連詩】

青 【連詩】



Rhythm & Blues
深い深い青だ
天上の音楽と逆のベクトル
心の沈んだ先で
芥が煌めく音が聞こえる
それは
錆びたピアノの弦や
ケースの中のテナーサックスの輝き
クラリネット奏者の17年目の結婚指輪



リンドウを生けたコップを前に
すっかり動けなくなってしまった
まるで
「Rで始まる語を挙げなさい
  制限時間内に できるだけ多く」と
誰かに回答を急かされたみたい
戸惑いを

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インサイドアウト・イエローレイン 【詩】

インサイドアウト・イエローレイン 【詩】

言い伝えにあった黄色い雨は
坂に降り 丘に降り
ビルにも降ったが
どれもが紛い物だった

本物は そう
大樹の内側で ひっそりと
まるで 黒衣の僧たち数人が
粛々と蛇行したあいだを
きちんと埋めるかのように

黄色い雨は そうして
しゃらんしゃらんと降りしきった

みずいろのTシャツを着た少年がひとり
溶け始めのアイスクリームのように
笑った 染め上げられながら
大樹の天井のずっと奥に
水と光を放

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