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【全ては自分次第】が最近のテーマ。 放課後等デイサービスで施設長をしている発達障害の…

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【全ては自分次第】が最近のテーマ。 放課後等デイサービスで施設長をしている発達障害の子を持つシングルマザー。 困った子はいない、困っている子はたくさんいます。困らせているのは一体誰?見方を変えたら子どもが変わった、そんな体験を投稿します。

最近の記事

講演会でお話してきました

昨日、地域の中学校で講演会に参加してきました。今の子どもと親の課題を各分野からお話したのですが、私は「発達障害」についてお話しました。 放課後等デイサービスの施設長として、発達障害の子どもたちについてはなそうかなと思っていたのですが(あんちょこまで作成していました)会場の雰囲気を見て 「施設長ではなく母として話そう」と思い、ほぼほぼ長男の話し、私の当時の気持ち、社会の目が子どもの世界に大きく影響することをお話してきました。 涙を流す方もいらっしゃり、辛い想いをされてきたのか

    • 発達障害長男の強み

      長男は知的支援級に在籍しています。 中学1年生で小学生の学習をしています。学力のみで言うならば小学4年生の次男に既に越されています。 勉強面で不安はないかというと、正直あります。進路や将来の仕事について心配になることも。 しかし、本人なりに学力は上がってきており、苦手だった音読や文字を書くことが苦しくなくなっていることに安心も感じています。 長男の弱みは学力です。それを受け入れることにとても時間がかかりましたが、事実です。 弱みだけを見続けると「できない」にスポットを当てす

      • 体調不良で気づくこと

        体調を崩してしまいました。 我が家はシングルマザー一家なので大人に頼ることが難しいです。実家は近いですが父母は高齢、もし私がコロナだったら感染リスクが…なんて思ってしまいます。 頼ることを自分で諦めている部分があるなぁとしみじみ思いました。それは過去の経験で「手伝ってはもらえないものだ」と決めつけているのかもしれません。 でも、そんなことを吹き飛ばせるような出来事も起きるのです。 仲良しのママ友が「何か届けようか?」と聞いてくれました。以前の私でしたら「申し訳ない」と断っ

        • 子どもは変わる、環境次第で

          よく、子どもの弱いところを変えたい!困っているところを変えたい!と言うママさんがいます。 わかりますその気持ち。心配ですものね。 愛あってこその想いです。 人を変えるって、なかなか難しいのです。でも、変わらないことはないと私は思っています。 実例として、長男はお勉強全般が苦手でした。特に計算問題。2ケタのたし算から躓いていたので、小学3年生時点で九九はほぼ覚えることが難しかった。私のイライラポイントでした。小学3年になっても九九が覚えられないなんて!たし算すらままならないな

        講演会でお話してきました

          子どもが心を開く大人の特徴

          感情が読めない人、表情と感情が一致していない人に対して「なんかやだ、こわい」と子どもたちが言うことが多いと昨日の記事に書きました。 特に放課後デイだと敏感な子どもたちが多いので反応が目に見えます。 大人が自信がなかったり不安だったり、良い大人に見せようとすればするほど子どもたちは不安や違和感を感じます。そして相手を叩いてみたり、暴言を吐いてしまう。そうするとその目立つところに焦点がいき叱られる。子どもを荒らしているのは誰か?わかりますよね。 では逆にどんな大人が子どもにと

          子どもが心を開く大人の特徴

          本音か建前か

          子どもたちの感情センサーはとにかく高精度です。 私たちの表情からいろいろな内面を鋭く見抜いています。 放デイに通うある小学生が児童館のスタッフさんについて私に話してくれました。 「〇〇児童館の受付の人きらい。態度がつめたいからやだ。だからあそこに遊びにいきたくない。△△児童館は好き」 この話を聞いてどう応えますか? 「そんなこと言わないの」「受付の人は頑張って働いているんだよ」 子どもの言ったことに対して正しますか? 私はこう言いました。 「わかるわ~!△△児童館のスタッ

          本音か建前か

          子どもが自信を得た瞬間と大人の感情

          子育てをしていると、目に見える変化を見せてくれる場面がたくさんあります。 これは長男が3歳位の頃、私がまだ発達障害に全く理解のなかった頃です。 なかなか言葉が出ず、数少ない話す言葉も少し発音が違ったり心配が尽きないあの頃。イライラすることがたくさんあって、できることも同じ3歳の子と比べると少ない。 そんな長男がいつもできなかったことが急にできるようになりました。ほんの些細なこと、おもちゃの片付けを一人でやり切ったことがあります。とても丁寧に、向きも揃えてみたりして。 私は心

          子どもが自信を得た瞬間と大人の感情

          障がいと障害

          最近「障害」という表記から「障がい」に変わってきています。 「害」の字が不適切ではということだそうです。確かに「害」のイメージはなんだかマイナスかもしれません。 様々な意見があって良いと思います。本人、家族、関わっている人たち、関りがあまりない人たち、関りが全くない人たち、価値観や思いは違いますし、特に思いの熱量は違うでしょう。 これはあくまで私個人の考えです。 私は表記は特にどちらが好ましいとは思っていません。 以前移動支援従事者養成講座を受講した際に講師の方がお話さ

          障がいと障害

          発達障がいの子どもたちと世間の目

          長男が小学生の時から支援学級にいたので、私と長男の世界は発達障がいと向き合うようになっています。特にADHDの子どもたちが多く、それは職場でも同じです。 放デイ(放課後等デイサービス)の子どもたちはまさに「困った子」と言われてきた回数がとにかく多く自身の生きにくさに拍車をかけています。 集団行動ができない時点で「困った子」 授業中に席に座っていられない「輪を乱す迷惑な子」 彼らは通常級に在籍すると、とにかく「またあの子か…」という目で大人から見られがち。悲しいことに支援級で

          発達障がいの子どもたちと世間の目

          成長の芽を摘むアクション

          大人は自分の子どもに対しては特に心配性なのではないでしょうか。いろいろ経験してきたから失敗や損や絶望を予測し子どもにはそんな思いをしてほしくないと思うのは自然なことです。 よく子どもが失敗しそうになった時、大人が子どもに成功体験を積ませたいと必要以上に関わることがあります。 数年前の話です。放課後等デイサービスで工作教室を開きました。電車の絵に色を塗って、ハサミで切って、組み立てるという作業。工作が得意な子はどんどん進めていきます。その中に手先の動きがゆっくり成長中がいまし

          成長の芽を摘むアクション

          子どもの感情アンテナは最高級

          まずは自分が冷静になってから…そう思いつつも人間なので感情的にイラっとしてしまうことはもちろんあります。それは仕方のないことですし、そんな感情があるのが人間だと思っています。ただ、何かの気づきを子どもに伝える時、支援のなかではなるべく減らすべきところであるとも思っています。いまでこそあまり怒りの感情が出ない私ですが、つい先日やってしまったことがあります。 とある日の外活動中、いつもと違う公園に少し遠出をしてみんなで遊んでいました。ある子が見つけた木の枝がとても魅力的に見えた

          子どもの感情アンテナは最高級

          まずは落ち着くこと

          自分と相手の感情を知る。自分と相手の感情を切り離す。 言うのは簡単。実際にやるのはとても難しいのです。 特に泣く、怒るの感情に溢れている相手に対して、こちらも「なんとかせねば」と即感情の終了を求めてしまいます。目の前で誰かに泣かれたら焦りますよね、困ってしまいますよね。怒りで表現されたらびっくりもします。この時の場を収めようとする私たちの感情はどんなものでしょう。 それは、だいたい「焦り」があるものだと私は思っています。 言葉をうまく使えず自分の気持を伝える事が難しい子が

          まずは落ち着くこと

          相手の感情は私の感情ではない

          感情を読み解く。大前提であり難所。 それがわかったからと言ってそれで終わりではありません。ただ、その癖付けはとても大きな変化になります。なぜなら相手のみでなく自分自身の感情を読み解くこともできるからです。 まだ長男が通常級に在籍していた頃。長男はお勉強についていけず限界を迎えようとしていました。読み書きは1年の遅れがあり、気持ちの切り替えが困難なため感情失禁が多く、時には自分の頭を叩いたり壁にぶつけたりすることも。 それまでの私は「そんなことしたって変わらないでしょ!」とシ

          相手の感情は私の感情ではない

          感情を理解することの大切さ

          人生最悪。なんて不幸なの。と思っていた私がなぜ捉え方を変えて今を充実できているのか。 いきなりガラッと変わったわけではありません。徐々に見方が変わっていくのですが、やはりきっかけは発達障がいの長男でした。 今までの私は長男の困難さに私も一緒になって困難を感じそれを引け目として捉えていました。 放課後等デイサービスで働き始め、子どもたちと関わる機会が増えた頃。生きづらさ感じる子どもたちは様々な形で訴えてくれます。私が支援員として働き始めたあたりから、発達障がいの子の利用が増え

          感情を理解することの大切さ

          幸も不幸も捉え方

          私は不幸な人間だと数年前まで思っているところがありました。 子どもは発達障がい。 私は生まれつき不整脈が頻発しておりマラソンをしたことがありません。てんかんもあり高校生の時に大発作を発症。そこからトラウマでパニック障害を併発。ひとりで歩くこともできない時期がありました(今は過去最高に元気)アトピーも子どものときから全身にありメイクができない肌質でした(今は過去最高に調子が良い)親も厳しくいわゆる「箱入り娘」、まわりの友達が知っている常識を得るタイミングがとにかく遅かった。 結

          幸も不幸も捉え方

          心配はまるで鎖

          子育ては心配の連続だと思うのです。 障がいの有無関係なく、自分の子どもへの心配は尽きません。心配を理由にどこまで守りに入るか、どこから冒険、挑戦させるかとても悩ましいタイミングが次々に起こります。 「心配だからやめて」 これは私が成人するまで母に言われていた言葉でした。 親元から離れて何かあった時にすぐに手を差し伸べられない場所に行くこと、今まで母がやったことがないことを私がしようとするとかならず止められていました。とても困った顔(娘視線だとそれはそれは嫌そうな顔)で 「そ

          心配はまるで鎖