感情を理解することの大切さ

人生最悪。なんて不幸なの。と思っていた私がなぜ捉え方を変えて今を充実できているのか。
いきなりガラッと変わったわけではありません。徐々に見方が変わっていくのですが、やはりきっかけは発達障がいの長男でした。

今までの私は長男の困難さに私も一緒になって困難を感じそれを引け目として捉えていました。
放課後等デイサービスで働き始め、子どもたちと関わる機会が増えた頃。生きづらさ感じる子どもたちは様々な形で訴えてくれます。私が支援員として働き始めたあたりから、発達障がいの子の利用が増えてきました。
長男とは違うタイプのADHDっ子(注意欠陥多動性障害)、止まっていられない、他害(叩く、つねる)不適切な発言のオンパレードの子がいました。はじめはいけないものはいけないと正していましたがお構いなし。むしろ悪化している?私は長男の時同様にその子に困っていました。

そんな時、仲間(他分野で子どもに関わる事約30年のベテラン)が教えてくれました。
どうして叩くのか原因は?
叩くに至るまでのその子の感情はどんなもの?
それをわからず起きたことだけでその子をジャッジするのは傷つけているのと同じ。
小手先で可愛がっても何も変わらない。

そう、今までの私は叩くことに注目してその子の心情を無視していたのです。
言動が大きいが故に目立ち「問題児」として学校で扱われ、叱られ、家庭では「なんでいつもあなたはそうなの」と怒られ、でも本当はやってはいけないことだとわかっているのに不安とどうすれば良いのかわからなくなってしまいつい体が動いてしまう。たまに褒められても褒められ慣れていないため、どんな態度をとれば良いのかわからずそこですら不安になり繰り返す。どんどん自己肯定感が低くなっていく…。
そんな子どもたちがたくさんいます。

感情を読み解く難しさはあれど、その子への理解を深めることこそ支援の第一歩です。
もちろん叩く理由がわかれば叩かなくなるわけではありません。ただ、「叩いちゃだめだよ」ではなく、「疲れてきてどうすればいいかわからなくなったんだね」「手伝おうと思ってうまくいかなかったんだね、悔しかったのかな」とその子の気持を理解しようと声をかけることはできます。そうすると「この人は僕・私の気持をわかってくれる」と感じそこから信頼関係が生まれてきます。信頼関係ができると、小手先で止めていた時よりも動きを止める確率が上がります。

これらの経験を得た私は長男にも同じように接します。
すると、私は長男に怒りを感じることが少なくなっていきました。分析することで私の感情と長男の感情をそこで切り離すことができたのです。
そこから長男と私の変化が始まります。

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