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2024年3月の記事一覧
儚いなんて言葉は飾りだと思っていた
まだ春の温かさを感じる前の冬終わり
いつもより大きく感じるこの部屋
『嘘つき…』
目頭が熱くなる感覚と同時に『想い』の塊が落ちていく
天井なんて見上げても光なんてない
『まだ思い出…作りたかったな…』
私の想いを寄せる彼は病に体を蝕まれていた
「あれ?もう来たの?」
『うるさいな』
どちらからでもなく頬が緩む
花瓶には新しく汲まれた聖水
花たちも喜んでいる
「じゃあ今日もお願いし
卒業式でも怒られました......
春を感じるこの季節。
茉央と俺は卒業式の日の朝だというのに布団を取り合っていた。
「おい、寒いって。」
「まおやって布団でぬくぬくしたいねん。」
「ったく......」
名残惜しいけどひと足先に布団から出て2人分の朝食を用意する。
匂いにつられて茉央も食卓へやってきた。
「朝一緒に食べるのも久しぶりやな、最近寂しかってん」
「お互い忙しかったからね。」
「忙しかったのは知っとるけ
普段はほんわかしてるけど嫉妬するとヤンデレになる彼女
ー冨里奈央中編ー
乃木坂高校2年の〇〇は付き合って5ヶ月の彼女、冨里奈央がいる。
奈央:〇〇くんおはよ!
〇〇:奈央おはよ
奈央:ねぇねぇ!今日の帰り行きたい所あるの〜一緒に行こうよ!
〇〇:良いぞ
奈央:わ〜い!
〇〇:(可愛いな)
奈央:〇〇くんとデートだ〜
〇〇:デートって程じゃないけどな
奈央:奈央にとってはそれでもデートなの!
〇〇:そ…そうなのか
奈央:〇〇くん
幼馴染彼女の愛を再確認する話
目覚まし時計がけたたましく鳴り響き、瞼を開かせる。
今日もどうやら雨。何日連続だろう。
梅雨は永遠に明けないんじゃないかと錯覚してしまう。
隣で眠る小さな背中を起こさぬように俺はベッドを降りる。
広くはないキッチンでトースターにパンを入れ、テレビをつけると、どうやらケーキ特集。
〇〇:あ、職場の近くじゃん。 久々にタルトでも食いたいなぁ...。
小さく独り言を言う。
和:...ぉはよ