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Photo by
satomigoro
薄明りとは _ 詩
くたびれて揺られる電車の窓の、
切り取った四角の端っこの、
金色に浮かぶまぁるい月の、
穴ぼこの一つに僕を隠して
どうか一日見つからないように
せめて朝までバレないように
音の波間で溢れる涙は、
防波堤にぶつかる飛沫に混ぜて
ハローハローと呟く誰かが、
次の駅までに見つける前に
法律も公式も、落下する夕陽を止められない
だから僕も、人間をやめよう
この月面基地から光となって射出され
君の街に、霏々と降ろう
了