マガジンのカバー画像

朗読、詩、小説、エッセイ

14
恋沼など。小説をこちらのマガジンにまとめています。
運営しているクリエイター

記事一覧

【朗読】女はスッピンがいいだよに物申す

作ともりん
朗読フリー
※著作権は本人のものとする

『俺、顔じゃない。肌がきれいな子がいいんだよね』

そういったゴリラみたいな人は
美人の友人に告白していた

お前、顔だろ!!!!

『女性は素肌で充分綺麗です』
という男性の言葉に心がもやついた

なぜもやついてるんだろう?

濃いメイクの人はちょっと
とかほざくやつ

それは結構
 

趣味思考はそれぞれだよ
 

でもこの言葉にも
もやつ

もっとみる
【朗読】ねぇママあのね

【朗読】ねぇママあのね

朗読フリー
作者ともりん
※著作権は作者とする

窓を開けると金木犀の香りがする

『くしょん』という
君にお布団をかける

起きてると怪獣
寝てると天使

まさに君のことだ

もうすっかり朝は涼しくなってきた
『朝よーー起きて』
君を叩き起こす

朝起きると君は今日の見た夢はね

あのねと話だす

夢の中でママはヒーローだったんだ

キラキラしている君の目が愛おしい

夜は君の演技がはじまる

もっとみる

朗読 さよなら博多 

朗読フリー
作品ともりん

梅の花が咲いていた
雪も降りアスファルトの道は所々凍っている

『派遣期間終了です』
突然派遣社員は切られる
わかっていたのに
使い捨てホッカイロようにポイ捨てされた

私は絶望のふちにたっていた

30歳は仕事も婚活も
博多だと売れない年齢

この先どうしようと焦りに焦って
眠れない夜を過ごしていた

恋愛はずっとしていたが
結婚はしていなかった
というのも

曲者(

もっとみる
【朗読】十二単衣を着た深海魚

【朗読】十二単衣を着た深海魚

フリー朗読エッセイ
作:ともりん※著作権は作者にあります

朗読の際は
【#ともりん朗読フリー作品】
と記載をして頂けると嬉しいです。

喜んでしっぽふって聴きにいきます。

ここは海の中 

私は深海魚

ぷくぷくぷく

深海がつまらなすぎて 

浅瀬まできたの 

ぷくぷくぷく

わざと浅瀬を泳いでいるの

十二単衣をまとい浅瀬を優雅に遊んでいるの

十二単衣をまとい

人間世界を楽しんでるの

もっとみる

【朗読】恋という酒

恋をしてる私に恋をする

あぁなんて一途なんだろう
あぁなんてメンヘラなんだろう

不安になって拗ねるよね
怖くなって怒るよね

達観している存在が
頭の後あたりから私を眺めてみてる
女神のような存在がいた

女神はいった
『恋を使って感情を楽しめたいかい?』
『もう、次のステージにいかないかい?』


『は?』

女神
『愛する側だよ』


『愛する側?』

女神
『そう、何があってもド~ン

もっとみる

【朗読】心が不感症

感じないのよ
どこが感じるかもわからない

欲しいものがわからない
何が欲しいんだろう

それすらもわからないのよね

本当にしたいこと?
したいことすらわからない

いつからだろう
不感症の私が確立されたのは

お母さんの笑顔が見たくて
私は我慢を覚えた

お母さんの望む答えがわかって
私は嘘を覚えた

お母さんの理想を叶えたくて
私は私を忘れた

感じない私の輪郭ができた
(仮)不感症の私

もっとみる
【朗読】ママのあなたへ【自己愛】

【朗読】ママのあなたへ【自己愛】

朗読フリー 
作:ともりん

幼稚園の送迎して

洗濯物を干して 

掃除をして

宿題しなさいとせかして

1日が終わる

ときめきさえ忘れられた日々

いつの間にか

マユゲさえもかかなくなってた

何気ないラインの読み違いで

話しあいという名の夫への愚痴大会となる

あぁもういやだ

本当は仲良くしたいだけなのに

自分の空回りに嫌になる

好きと言ってよ 

そうよね
好きと言われたよね

もっとみる
【朗読】密やかにそっと泳いでいる

【朗読】密やかにそっと泳いでいる

【朗読フリー】 作ともりん

恋はしていない

恋してはいない

だって私彼氏いるもん

恋するはずがない

恋のはずがない

結婚式の見学してるもん

相手の親にだって気にいられてる

正月は相手の家族親戚と熊本に旅行行ったもん

恋なんかしちゃいけないんだ

でももうこの感情は既に遅い

毎瞬あなたのことしか考えてない

今どこにいるの?

今何してるの?

次会う時はなんて予定を立てよう

もっとみる
【朗読】虚しさ苦しさ哀しさ

【朗読】虚しさ苦しさ哀しさ

ずっと埋まらないピースがある

結婚を二度をしそうになったが
二度を逃げた花嫁

なぜ逃げたか

ピースが違うと感じたから

どんなピースにかえても
どんなに複数のピースを同時にもっても
埋まるの一瞬の安らぎに似た安堵のようなもの
ピースは埋まらない

そうだ
やりたいことをやればピースは埋まるはずだ

パートナーに
『早くしなよ』
『なんでやることをしないの』
と不満や愚痴をいうのはあなたが本当

もっとみる

【朗読】くれくれ星人

まさに私のこと

与える人間になる
愛する側の人間になる

そう思いながら
気づけば夫に依存している
くれくれ星人だ

◯◯してくれないという私はまさに受け身
くれくれ星人のお手本になれるほど

ダサいな私
そのままの私をまずは否定せずに受け入れる
習慣だもんね仕方ない

気持ちでは太陽のように愛する側になる

しかし行動は
『私は何もできないから、してほしい』
に成り下がってる

意図しよう

もっとみる
【朗読】満員電車の女

【朗読】満員電車の女

ある平日の夜のこと

ガタンゴトンガタンゴトン

今日は残業か
遅い時間に二日市方面の電車にのる

ガタンゴトンガタンゴトン

満員電車の中ボーーーしていた

ガタンゴトンガタンゴトン

電車の中にシクシクと泣いてる女性が斜めにいた

白いワンピースで化粧薄めの30代後半のようだ

こんな満員電車の中泣くとは
よほどのことがあったのだろう

ガタンゴトンガタンゴトン

シクシクシクシク

一体何が

もっとみる
恋沼 『最近奥さんと上手くいっていないんだ』叶子編

恋沼 『最近奥さんと上手くいっていないんだ』叶子編

『子どもが熱がでて、お迎えがあるから今日会えない。ごめん』
そんなことを言われたら、
『そっか』
しか言えない。

秋になる、外で吸う煙草が心地が良い。

セッタメンソールに煙草を買う。
煙草の葉をトントンと煙草の箱たたく。
ビリビリと破いて、更にトントンと叩く。
『おぉつ一本だけ出てきた。今日はいい感じ』
ライターに火をつけて、思い切り息を吸う。
肺の中にメンソールが染み渡る。

『奥さんと別れ

もっとみる
詩歌 恋手紙 不安と妬み

詩歌 恋手紙 不安と妬み

片想いや失恋には必ずこの気持ち達
淋しい、不安、怒り、妬み
彼らの気持ちは友達になって
ただ一緒にいたらいいんだよ

淋しいなら淋しい気持ちに寄り添えばいい

不安なら不安な気持ちとただ一緒にいたらいい

怒ってるなら怒っていいんだよ

妬むほど相手の素敵を知ってるあなた
妬みはね、相手の中にあるあなたの宝を見つけてあなたがしてないから妬むんだよ

あなたは大丈夫
あなたはよく頑張ってる

あなた

もっとみる
恋沼〜男性依存女 ゆき〜

恋沼〜男性依存女 ゆき〜

すっかり暑くなり蝉も
ミーンミーンと大合唱している。

福岡空港へ彼が見送りにいき、
飛行機が遠くへいく姿をみていた。

彼が会社のハワイ旅行に行ってる間、
唇に紅をひいて、黒のミニスカートで私は飛行場から去った。

ユキ
『久しぶり。相変わらずのクラウンなんだね』

元彼
『夜勤あけて96時間働きっぱなしでさぁ』

男性の俺働いてるぜアピールが私が大嫌いだ。

ユキ
『すっごぉぉーい。大変だった

もっとみる