【朗読】心が不感症
感じないのよ
どこが感じるかもわからない
欲しいものがわからない
何が欲しいんだろう
それすらもわからないのよね
本当にしたいこと?
したいことすらわからない
いつからだろう
不感症の私が確立されたのは
お母さんの笑顔が見たくて
私は我慢を覚えた
お母さんの望む答えがわかって
私は嘘を覚えた
お母さんの理想を叶えたくて
私は私を忘れた
感じない私の輪郭ができた
(仮)不感症の私
忘れたまま恋人ができた
そして別れを経験した
別れがつらくて感じない心の殻がまた一つ厚くなった
こんなに辛いなら哀しみなんて感じたくない
感じない私が確立された
(決定)不感症の私
あれ?
私はどこにいったんだろう??
私を感じることもできなくなった
私はどこにいるんだろうか
感じない世界は傷つかない
感じない世界は音も光も感情もない
どこかつまらない
生きてるここちがしない
私はどこにいる?
『ここよ』
ここの奥から小さな女の子がささやいている
『感じてみて』
女の子がささやいた
だから感じれないんだって
『お風呂でお湯をただ感じて味わってみて』
『映画で感情を感じて』
女の子はささやいて
心の扉の奥へ戻っていった
心が不感症
私は感じる私を探しにいくことにした
お母さんという仮面を外して
女の子の私を探しに内の旅へくりだした
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