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ゆるやかな古典ブーム

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2020年7月の記事一覧

フランス恋愛小説の最高峰と呼ばれる『アドルフ』(コンスタント)〜光文社古典新訳文庫を読もうシリーズ〜

フランス恋愛小説の最高峰と呼ばれる『アドルフ』(コンスタント)〜光文社古典新訳文庫を読もうシリーズ〜

一生をかけて光文社古典新訳文庫をじっくり読んでみる。そんなシリーズを始めてみようと思います。

人生は選択の連続であって、現状維持だとしても自らの意思で「そうしている」。何か新しく行動を起こそうとすると緊張で身体が震えたりする。この現象は遺伝レベルのアラート。どうやら人間には「自己保存の本能」が備わっているらしい。

こういう自己保存の本能だとか、回収ができなくなったコストの投下が意思決定に影響を

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300年前の健康論『養生訓』(貝原益軒)を読んで

300年前の健康論『養生訓』(貝原益軒)を読んで

昔の文豪は身体と心を別物扱いしていたから、どれだけ身体に酒を入れて生活が荒れても精神は無事だと信じて死にかけながら筆をとっていた、そんなイメージを持っています。

どうやら自分の経験上、身体と心は密接に関わっていて、貝原益軒先生の言葉を借りれば心は身体の主人であって、身体は心の下僕である。

心が上にくるんですね。いや、そうか。

デイリーポータルZの林雄司さんはでアイデアを出すために自分をごきげ

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