見出し画像

🌟私の夜空の「本の星座」

思わぬ方向に広がっていくのも、大人の読書の楽しみですね。本を読んでいると、その中に2冊目、3冊目への誘いが埋まっている。次の本が近づいてくると感じることがあります。

私、それを「本の星座」と呼んでいるんです。
例えば、村上春樹さんの本を何か一冊読むでしょ。すると、彼が翻訳した本を読みたくなる。
――
そうやってどんどんベクトルが増えていって、いつのまにか「村上春樹座」ができているんですよ。気が付くと自分の夜空いっぱいに星座が広がっている…
それが大人の読書なんじゃないかと思います。

◇お気に入りの雑誌の特集の対談で見つけたやりとり。


読んだ本を一つの“星”とみなして、
一冊の本から次々と繋がるように手に取る本が派生していく様子を星と星とが繋がる“星座”とみなす。

その考え方に凄くときめいた。



私自身も一冊の本から派生するように、読書の幅が広がることが本当に良くある。

ずっと昔に読んだ本の描写が、ふと、重なるように見えてきたりすることがあるように、

逆に「繋がり」を意識しなくとも、ポツンと一つ輝いていた星が、時間がたってから思いがけず別の星と繋がって、新しい星座を作るなんてこともある。

私には「素敵な言い回しだな」と感じたり、「自分じゃ到底思いつかない!あっぱれ!」と思う表現に出会う度にノートに書きつける習慣がある。



時折、同じような言葉を拾い上げることがある。

あれ、この言い回し、言葉遣い。前にもどこかで会ったことがある…!


繋がるとは思っていなかった本同士が、たった一言、たった一行で、ひとつの星座になる。



私の夜空以外の空ではきっと、星座にはならないであろう二つの星が、星座になる、その瞬間は心が踊る。

私の夜空には、今、どれくらいの星が輝いているのだろう。

そして、どんな星座が形づくられているのだろうか。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集