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#しゃかせん
ブッダのおしえとは⑦縁起の思想
仏教の基本的立場として一貫して貫くものが存在しないわけではない。むしろ、間違いなく仏教である限りは共通する一貫的立場は堅持されていると見るべきである。
それではそのような基本的立場はなにかというとまず躊躇なく挙げられるものとして、世界のあり方つまり存在を要約する『縁起』の考え方がある。初転法輪の時にも既に見られるように仏教の根本的考え方として重要である。
『縁起』の語源は「縁(よ)って起こる」
ブッダのおしえとは⑥四法印
ある人が仏教徒であるかないかは、その人が仏教の教義を他の宗教や哲学から区別する4つの特徴的な見解『四法印』を受け入れるかどうかによる。その特徴的な見解とは……
①生じてきたもの一切は無常である=『諸行無常』
②煩悩の働きによって一切の存在は苦しみである
=『一切行苦(いっさいぎょうく)』
③存在するものは全て無我である=『諸法無我』
④涅槃は一切が静まった境地である=『涅槃寂静』
ブッダのおしえとは⑤中道
ブッダがさとりをひらくきっかけ、あるいはさとりの直前に確認した基本的姿勢とも言うべき方針が伝えられている。それは『中道』と呼ばれている。ブッダさとりの直前の時期に苦行と呼ばれる修行をしていた。が、ブッダはそのような修行が意味をなさないことを自ら体験したあとに結論づけ、3つの観点からの『中道』を基本的姿勢とした。
まず第一に『苦楽中道』と言われる中道である。快楽主義と苦行主義両方を否定する。ブッダ
ブッダのおしえとは②四諦の構造
まず、全体を把握しておこう
四諦
1、苦諦(くたい)…この世は苦しい
2、集諦(じったい)…苦の原因は煩悩である
3、滅諦(めったい)…目標とする理想状態
4、道諦(どうたい)…理想状態至る方法
1、『苦諦(くたい)』
これは我々の生存の状況の確認である。より具体的に言うと「人生は苦であるという真理」つまり生物の一員として人間存在がどのようにして苦の感受に誘導されて個体の生命を歩んでいるか自覚す
ブッダのおしえとは①四諦の教え
⑴真理の体系
さとりとダルマはブッダの悟りがブッダの教えとなって展開する。全ての人々はこの教えに導かれて自らもまたさとりを得ることを目的としているのである。
では、その『さとりの内容』とはなにか。それは、
『ダルマ(法、dharma)』の自覚である。「存在するもの、ブッダの説法、などを様々な意味をふくんでいる」。学問的な用語でわかりやすく言うなら『真理』(truth)だろう。仏教はダルマの宗教即ち