【1分で読めるnoteで学ぶ腸内細菌36:酪酸菌を育てるとアレルギーを抑制できる】
こんにちは(o・ω・o)カエルです。
日本人の1分間の平均読書速度は400~600文字
ということで今回は『酪酸菌とアレルギー』について紹介します。
(蛙・ω・)<ゆっくり(1分)していってね。
■はじめに
腸内細菌を良好な状態にすることで病気になりにくいという話はこれまでも何度もしておりまして、アレルギー症状に関してもこれまでにも触れてきています。
曰く。腸内細菌が良好だと花粉症などのアレルギー症状は改善する。
ではでは、なぜそうなるのか??
というのが今回のお話です(o・ω・o)
■酪酸菌とは
食物繊維を代謝発酵して『酪酸』と呼ばれる短鎖脂肪酸を生成する細菌のこと。
短鎖脂肪酸は『酪酸』の他に『プロピオン酸』や『酢酸』なども生成される
□酪酸とは
ヒトの大腸で細菌が食物中のセルロースやヘミセルロースを嫌気醗酵し生成する短鎖脂肪酸のこと
□酪酸の役割
✅結腸のエネルギー源
⇒大腸の粘膜上皮細胞に必要なエネルギーの60〜80%が酪酸菌が生成する酪酸でまかなわれている。
✅腸管増殖因子(腸そのものを構築する)
✅傷害腸管の修復(リーキーガットの改善)
✅抗炎症作用(体内炎症レベルを低下させる)
✅大腸がんの抑制作用
□酪酸菌の増やし方
✅食べ物から『酪酸菌』を増やすのはほぼ不可能
⇒臭豆腐くらいにしか酪酸菌は含まれない
✅水溶性食物繊維で腸内の酪酸菌を増やす
⇒イヌリン・難消化性デキストリンを含む食材・サプリメント等で摂る
✅ポリフェノール・オリゴ糖を摂取する
⇒ブルーベリー・ココア・生姜等で摂る
✅中〜高強度の運動習慣で酪酸菌が増える
⇒HIITトレーニング等、週3回以上が推奨とされる
■ヒトの腸内の酪酸菌
✅Clostridium butyricum『クロストリジウム・ブチリカム』
・フィルミクテス門の細菌
・『フィルミクテス』は悪性寄りの日和見菌というイメージがあるものの、『クロストリジウム・ブチリカム』や『ラクトバチルス属』はフィルミクテス門の中で有益菌とされる
✅『ビフィズス菌』『ラクトバチルス菌』などの腸内有益菌と共生することで整腸作用をもたらす
✅過敏性腸症候群の改善作用を持つ
✅最近の研究報告では、酪酸菌優位の人はコロナウィルスの重篤化になりづらいという報告がある
■酪酸菌とアレルギーの関係性
✅アレルギー患者には酪酸菌が少ない
✅酪酸菌が減少すると免疫反応をコントロールする『制御性T細胞』が減少。免疫過敏の状態になる
✅免疫過敏症によるアレルギー症状・アナフィラキシー反応が起こる
✅酪酸菌の増加・腸内細菌叢の改善・腸の状態改善によりアレルギー症状の予防・治療の可能性
⇒腸活による動物アレルギー・花粉症等の改善データ
今回は説明内容が多かったので箇条書き形式になりましたが、酪酸菌とアレルギー症状の関係性、酪酸菌に効果的な腸活は以上です。
腸活として実際に行う内容はこれまでにも繰り返し説明してきた内容と同じではありますが、つまるところ、腸活に有効な『食事・睡眠・運動』はヒトに有益な腸内細菌全体に有効に働くということですね(o・ω・o)
イヌリン・ブルーベリー・オリゴ糖などが酪酸菌増加にも有益とのことなので、いつも通りカエルのオススメを載せておきます。どうぞよしなに。
併せて、酪酸菌とラクトバチルス菌が共生関係とのことですのでラクトバチルス・ロイテリ菌のサプリメントも。
クロストリジウム・ブチリカムを含む、臨床試験済みの信頼性高いプロバイオティクスもあるので紹介しておきます。
腸活にぜひ活用してみてください〜(o・ω・o)
最後に良かったら♡スキをお願いします。
それではまた明日〜(o・ω・o)ノシ
【参考記事】
Decreased butyric acid-producing bacteria in gut microbiota of children with egg allergy『卵アレルギー児の腸内細菌叢における酪酸産生菌の減少』
⇒パレオさんのお墨付きプロバイオティクス
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