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【小説】村上春樹を聴いてみた

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【小説】村上春樹を聴いてみた
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2024年10月の記事一覧

【小説】村上春樹を聴いてみた7 ノルウェイの森 下 4

【小説】村上春樹を聴いてみた7 ノルウェイの森 下 4

ノルウェイの森も話は佳境

さてどうなるのかな、と思っていたら終わってしまった。

下巻だし、ページ数見てればそりゃ終わるの分かっていたが
今までの話はシーズン1、というよりは長い序章のようなものだったので
期待しつつ読んでいたが結局何も起きなかった。

人気コミックの世界ならこれから20巻ぐらいはありそうな感じ。
目に見えた成長もないし、世間でいうところの喪失と再生、
でいうならかなり薄すぎて塩

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【小説】村上春樹を聴いてみた6 ノルウェイの森 下 3

【小説】村上春樹を聴いてみた6 ノルウェイの森 下 3

後半も後半、

案の定、直子は死んでしまったし、
緑のこじらせぶりも病的だ。

痛手を負った主人公が着の身着のままで日本を放浪するという解決策も使い古された浮世離れ手法でなんだかなという感じ。

ヒッピー文化や’なんでもみてやろう’の時代を考えればそれほど奇異ではないのかもしれんが。

普通の小説なら、これから独白調でこれらの経験を経ていかにに自分が成長したかを顕示するのだが
世界の村上春樹はどう

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【小説】村上春樹を聴いてみた5 ノルウェイの森 下

【小説】村上春樹を聴いてみた5 ノルウェイの森 下

いつもの間にやら、下巻に来たが、

私には話が進んだ気がしない。

療養所から帰りなんとなくの日常生活の描写が、
主人公が引き気味で(上から目線?)で
語られるという、よくある意識高い系の文章語りがほとんど。

新宿描写
学生が吐いたり、サラリーマンが卑猥な言葉を叫んだり、
バイト先の上司のナンパの話など

自分は「こいつらとは違う感」とまでは言わないがが脱力して呆然と世界を見ているというかという

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【小説】村上春樹を聴いてみた3 ノルウェイの森

【小説】村上春樹を聴いてみた3 ノルウェイの森

直子という名前と療養所?

突然消えた元カノ(ではなく友人の元カノ)とのやり取りが始まる
ミステリー臭い。

リアルで肉体関係を持った後の女性が連絡もなく姿を消したら普通探さないだろうな。

まして実家に手紙など書いたらストーカー扱いを受けるかもしれない。

しかし村上春樹の主人公は連絡を取る。

その時代ならではの長い手紙のやり取り

手紙が重要な役割を果たすとはジェイン・オースティンを思い起こ

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【小説】村上春樹を聴いてみた2 ノルウェイの森

【小説】村上春樹を聴いてみた2 ノルウェイの森

「何色が好きですか?私は緑が好き。」

突然、好きな色を聞かれて面食らってしまった。
婚活で出会った、りかさんは、知り合ってから最初のデートでこんな質問をしてきた。

率直に言って小学生の時以来、好きな色など考えたことは無かった。
が、スマホには
青系のサンゴ礁やら氷山やらガラス、氷の写真の壁紙が多かったので、

「青系」
と、 答えようとしたが

りかさんが緑が好きといっている以上、すり合わせた

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【小説】村上春樹を聴いてみた6 ノルウェイの森 下 2

【小説】村上春樹を聴いてみた6 ノルウェイの森 下 2

話の進展が感じられないまま下巻の後半になってしまった。

これからどう話をまとめに入るのであろうか。

上下巻あるので長編の部類に入ると思うけど小説ってこんなものなのかなあ、と思ってしまった。

自分が、文章や小説を書くときは動きと骨子のみを書き込んでコンパクトに早々と完結させてしまうので。

こういう長編小説のダラダラと、一見、話の内容に関係ない描写を延々と書くやり方こそが正統派の書き手なんだろ

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【小説】村上春樹を聴いてみた1 ノルウェイの森

【小説】村上春樹を聴いてみた1 ノルウェイの森

村上春樹を聴いてみた 1 ノルウェイの森

高校生のころ、村上春樹なる人間の小説が通過儀礼のようにクラスで回し読みされていた。
ちょうど小学生のころ少年ジャンプを回す読みするような感覚だった。
ノルウェイの森という、流行りの小説らしかった。

テレビでも取り上げていたし名前は知っていた。がよくわからない作家だった。

彼の作品は中学生のころ図書館にあったのを見たことがあるか読んだことがあったかもし

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【小説】村上春樹を聴いてみた4 ノルウェイの森 上

【小説】村上春樹を聴いてみた4 ノルウェイの森 上

ノルウェイの森 上巻も後半にせまるというのに退屈だ。

療養所、夢の続き、月明かりの裸体
クラッシックのウンチク 手コキ

みんな、どこかで読んだような聞いたような記述。

自分が無知なだけでこれらも何かの作品のオマージュなのだろう。

世の中の頭のいい人たちはこのような描写から、
深淵なるメタファーとかを想像しちゃうのだろうか?

熱心に読んでいた80年代の読者は、何か共感を感じていたのだろうか

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